半導体バリアCuInSe2、CuGaSe2を持つ磁気トンネル接合の伝導特性を第一原理計算によって調べた。その結果、両トンネル接合でΔ1状態の波動関数のコヒーレントトンネル現象が生じ、高いMR比が得られることが分かった。

2つの半導体バリアを持つ磁気トンネル接合（Fe/CuInSe2/Fe及びFe/CuGaSe2/Fe）の磁気伝導特性に関し、第一原理計算に基づく詳細な解析を行った。本論文ではその結果について議論を行った。

We theoretically study the tunnel magnetoresistance (TMR) effect in novel (111)-oriented magnetic tunnel junctions (MTJs) with SrTiO3 bar...