Article レーザービーム粉末床溶融法により作製したTi-6Al-4Nb-4Zrのクリープ挙動

御手洗 容子 ; 井上 恭史 ; 黒田 知暉 ; 松永 紗英 ; 戸田 佳明 SAMURAI ORCID (National Institute for Materials Science) ; 松永 哲也 ; 伊藤 勉 ; 小笹 良輔 ; 石本 卓也 ; 中野 貴由

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Citation
御手洗 容子, 井上 恭史, 黒田 知暉, 松永 紗英, 戸田 佳明, 松永 哲也, 伊藤 勉, 小笹 良輔, 石本 卓也, 中野 貴由. レーザービーム粉末床溶融法により作製したTi-6Al-4Nb-4Zrのクリープ挙動. 日本金属学会誌. 2024, 88 (9), 163-170.
SAMURAI

Description:

(abstract)

600℃以上の耐酸化性を向上させため、near-α合金にNbとZrを添加して開発したTi-6Al-4Nb-4Zr (wt%) 合金を、レーザービームを用いた粉末床溶融結合法(PBF-LB)で造形した。熱処理によるPBF-LB試料の組織変化を、β+α相での熱処理時間、冷却速度、β相での熱処理について調べた。等軸α相は溶融池境界に沿って熱処理中に形成された。高い体積分率のα相やβ相中の高いNb含有率は、急冷(空冷)に比べて徐冷(炉冷)で得られた。熱処理によりβ相領域では、溶融池境界に大きさが100μmのβ/αラメラ構造が形成され、境界に沿って等軸α相は形成されなかった。600℃、137MPaでのクリープ寿命は、空冷試料と炉冷試料で同程度であったが、炉冷試料の方がわずかに遅い変形が得られた。β相領域で熱処理した試料のクリープ寿命は、等軸α相が存在しないために劇的に延長した。クリープ変形の主な変形機構は粒界すべりであった。小さな等軸α相は粒界すべりを加速した。

Rights:

Keyword: 選択的レーザー溶融, 耐熱チタン合金, 熱処理, クリープ, 変形機構

Date published: 2024-09-01

Publisher: Japan Institute of Metals

Journal:

  • 日本金属学会誌 vol. 88 issue. 9 p. 163-170

Funding:

  • 日本学術振興会 21H05198 (超温度場を利用した耐熱チタン合金の新組織設計と特性改善)
  • 軽金属奨学会

Manuscript type: Publisher's version (Version of record)

MDR DOI:

First published URL: https://doi.org/10.2320/jinstmet.ja202406

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Updated at: 2024-09-09 16:30:34 +0900

Published on MDR: 2024-09-09 16:30:34 +0900

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