口頭発表 9Cr鋼と18Cr鋼の水蒸気酸化に及ぼす圧力の影響

戸田 佳明 SAMURAI ORCID (マテリアル基盤研究センター/材料設計分野/材料モデリンググループ, 物質・材料研究機構) ; 小畠 仁奈 (マテリアル基盤研究センター/材料設計分野/材料モデリンググループ, 物質・材料研究機構) ; 李 香蘭 SAMURAI ORCID (技術開発・共用部門/材料創製・評価プラットフォーム/バイオ分析ユニット, 物質・材料研究機構) ; 出村 雅彦 SAMURAI ORCID (マテリアル基盤研究センター/材料設計分野/材料モデリンググループ, 物質・材料研究機構)

コレクション

引用
戸田 佳明, 小畠 仁奈, 李 香蘭, 出村 雅彦. 9Cr鋼と18Cr鋼の水蒸気酸化に及ぼす圧力の影響. https://doi.org/10.48505/nims.5368

代替タイトル: Effects of Pressure on Steam Oxidation of 9Cr and 18Cr Steels

説明:

(abstract)

650℃で圧力の異なる水蒸気・亜臨界水・超臨界水中における9Cr鋼と18Cr鋼の酸化挙動を調査した。酸化皮膜厚さの時間変化から酸化速度定数の圧力依存性を求めた結果、圧力の増加に伴い両鋼の酸化速度定数は一様に低下した。低下の度合いは9Cr鋼が大きく、水蒸気中では両鋼の酸化速度定数は大きく異なっていたが、超臨界水中ではほぼ同じ値に収束した。水蒸気中と超臨界水中に50時間曝した試験片の酸化皮膜断面を観察した結果、いずれの圧力でも、9Cr鋼ではFe3O4が、18Cr鋼では外層にFe3O4、内層に(Fe, Cr)3O4が形成された。そして、超臨界水中では両鋼の酸化皮膜中の空隙が小さく少なくなった。圧力の上昇に伴い酸化速度定数が低下し、クロム濃度依存性が小さくなったのは、酸化皮膜中の空隙が減少し、鉄酸化物だけでも金属イオンや酸素イオンの拡散を抑制できるためと推測した。

権利情報:

キーワード: 耐熱鋼, 超臨界水, 亜臨界水, 酸化皮膜, 放物線則, 酸化速度定数, 火力発電プラント

会議: 日本鉄鋼協会2025年(第189回)春季講演大会 (2025-03-08 - 2025-03-10)

研究助成金:

原稿種別: 著者最終稿 (Accepted manuscript)

MDR DOI: https://doi.org/10.48505/nims.5368

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更新時刻: 2025-04-10 21:44:40 +0900

MDRでの公開時刻: 2025-03-14 16:30:31 +0900

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ファイル名 20241216ISIJ2025春季講演大会概要原稿ー超臨界水酸化ー戸田.docx (サムネイル)
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