# Fileset

[NRIMNews1963-02.pdf](https://mdr.nims.go.jp/filesets/93664d86-d747-4f97-ba8c-91eb9d57e752/download)

## Creator

吉村 浩

## Rights

In Copyright[In Copyright](http://rightsstatements.org/vocab/InC/1.0/)

## Other metadata

[材技研ニュース 1963 No.2](https://mdr.nims.go.jp/datasets/46bf3e4b-74e7-4415-86e1-4772e723166c)

## Fulltext

材技研ニュース　1963　No.2i①一．ゼEoo一一0EωE0．oo］100．o0＝あ○蜆oo．］o．Eo一垣oo］10’0E0上oo○眈o〇一10－〇一眈○眈餉Eo．但≧里三…ω…Z－o○餉］○工←動水腐食試験装置（2号機）　現在の加圧水型原子炉であれぼ冷却水の温度は290oC以下であるので1号機（材技研ニュースN0．6．1962参照）で十分であるが，炉の熱効率をあげるために使用温度は次第に増加する傾向にあり，現在では320oC付近の冷却水を用いる炉の設計のあることが報ぜられており，特に最近では超臨界状態の水を用いるボイラーさえ考慮されているので1号機では最高試験温度が320oCであるから腐食試験とLては十分ではない。そこで，さらに最高使用温度および圧力を上げ，1号機では試験中の純水の一部は高圧イオソ交換塔で精製してふたたび主循環系に入っていたが，本装置では試験水を一部減圧して精製した後主回路に圧入する方法をとった。　装置の概要は次のとおりである。　最高使用温度　　350℃　最高使用圧力　　200kg／cm2　流速　　　　　　2～12m／sec　糸屯力（　　　　　　500kρ・cnユ，　020．07～O．2ppn1　試験片形状および個数　　板状　100×17×1mm　　　1OO枚　　管状（内面腐食用）　外径　20mmφ，　　　　厚さ1．7m皿　　　50個　　管状（外面腐食用）　外径12mmφ　　　　厚さ1．O皿m　　　40個　　　　　（長さはいずれも100mm）　装置の接液部はSUS43を用い，試験水は主循環系より減圧流量調整弁で5kg／cm2以下におとしイオソ交換塔，貯水タソク，溶存酸素計をへて，高圧給水ポソプによりふたたび主循環系に送りこんでいる。この低圧系に種々のイオソあるいぱ気体を添加しうるので試験中のこれらの影響因子の挙動を連続的に追求することがでさ・る・1号機ではAI　S　I304ステソレス鋼について熱処理，加工，表面処理，応力，異金属との接触，溶接法などの影響を検討しているが，挿入試験片個数が少たい（板状21枚，管状3個）ので，一部を2号機にまわし，さらに，鋼種間の耐食性の差および溶存イオソ，気体などがおよぽす影響をも試験する予定である。（特殊金属材料研究部腐食研究室）写真ば主循環系の加熱器および流量調整弁の概観スリップ鋳造法による珪化モリブデン系発熱体の製造　ここ数年前より，粉末冶金法の新しい技術としてスリップ鋳造法が注目されている。この方法は金属粉末を水にといて泥状にし，適当な薬品を添加したスリップを石膏鋳型に流し込み，水分のみを鋳型に吸収させて固まらせたのち，適当な炉で焼結し製品をつくるのである。この方法によれぼ従来の粉末冶金法では製造のむずかしい複雑な形状をした製品とか，製品寸法が大きく長いものでも簡単に製造することができ，更に生産個数の少ない場合には特に有用となってくる。　鉄鋼材料研究部粉末冶金研究室では上記のようなスリップ鋳造法の特徴に着目して，複雑な形状をした珪化モリブデソ系発熱体を製造することを目的とLて，スリップに添加する添加斉■1の唾類および添加量がスリッブの粘度，PH値にあたえる影響，スリッブを鋳込む場合の諸条件，たとえぼ，鋳込時の石膏鋳型の状態，鋳込後の型はずしの問題，型はずし後のスリップの乾燥時間などの因子が，スリップ材にあたえる影響について詳細に検討を加えた結果，最適スリップ条件を明らかにし，写真1にみるような波型の発熱体の製造に成功した。500040009迦　3000堤2000ポリヒ’二一ルアルコール1％■1W／M1000　　　　2　　　　3　　　4　　　5　　　　　　　　PH図1　　PHと粘度の関係　　　　　　写真1　波型の雅熱体　図1は添加斉1」としてオ1リピニールアルコールを1％添加した場合のスリッブのPHと粘度との関係をみたものの一例である。この場合，スリップの粘度が1800cp以上になると，流動性がとぽしくなり，石膏鋳型にスリッブを鋳込むことがむずかしく，鋳込性という点を考えた場合にはスリップの粘度は1000～1500cpの範囲が適当している。　表1は最も適当と考えられるスリッブ条件を示したものである。表中のフィルムの使用というのは強靭な薄い膜を鋳型内にコートした場合で，この操作により鋳造時問の制御が容易となり，石膏鋳型とスリッブとの反応を防ぐことがでぎる。その結果，型はずしが容易となり，石膏鋳型の寿命が長くなる。本実験に適用した溶液はアルギソ酸ソーダO．5％水溶液であり，この溶液を石膏鋳型に注入L，3分程保持したのち，鋳型内のO．5％溶液をとりのぞく。そして10分程経過Lたのちにスリッブを鋳込むのである。このような条件で作られたスリッブ材は密度2．429／ccで，強度はo．5k9／mn12であった。　このスリッブ材をアルゴソ中で1700ocで5時問焼結すると，密度5．809／ccで理論密度の92．1％に達するものが得られた。　　　　　　　表1　スリッブ条件石膏鋳型のFilmのスリツプ材並i翌内の型はずL後密　度抗折力　　　　　　　びにスリップ灘燥時のスリップ状　　態使　用後の鋳型処理間　の乾燥時■聞g／cckg／mm2　wet　　　yes　　真空中　　3day　　2day　　2，42　　0．5Nc1f…◎n◎l　Me言clllUrgicol　Coηgζess　と　　　　　　　　　　　Me言◎lSh◎wに出席して　　　　　アメリカ，カナダの一部を視察した報皆　欄和37年王0月27則」±発して同年11月25巨1帰着するまで約1ヵゾヨにわたる渡米旅行の印象をまとめて報街するo　National　Metal1urgica王Congressに関してはその内容がASMの報告に掲載されるので省1賂して，Wor1d　Metal　Showの印象から記そう。4年前にシカゴのそれを見た1馴こ感じたことは粉末冶金の製■冒1の展示が雇1立ったことであった。この度はこれが常識化したことにもよると一慰われるが，ほとんど見られなかったことであって材料約には紹介されているものが特定帥勺のものが多いことが匡1立った感がある。たとえぼ級携岬の鋼材として　2片％Ni，3％Ni，5％Ni，9％N1であってMnがO．8％前後含まれる低炭索Ni鋼が繍介されているのが，私には特に1ヨについたoこれらが9％Niのものでは一320叩付近まで保剤1されると共に，機械白勺強さも60kg／m加2程度を示している。これらの鋼に対する研究はわが露においても行たわれていると考えられるが，こうした特定酬勺の材料が鋼材においても巨1立っており，その一納袖闘発，原予炉等に対する材料としてのものがあり，たとえぼ非磁性，耐食性の合金として55および60％Niで残りがT1であるNitino1という合金が紹介され，熱処理後硬度もHRc6！と云う様に腐く，たとえば海水下でj平jいられる刃物，ドライバー等が展示されていた。又鋼材を心とする合わせ板も目につき，こうしたものを打ち抜いて部品を造っていた。耐熱材料としてのセラミックスにはUnion　Carb1deCo．の紹介したも　　　　HaynesMeぬ1－Cera1刀…csの化学崩’1成級　　成　（％）　　　　　TiO　l　W　　所長酬尊橋　本　字　一のに次のようなク碑ム台のものがあるのは，本研究所でもこ1の方面の研究を実施しているだけに函自いと感じた。こ二のようにして新しい材料が繍介されている一方，これがために必要な各概の溶解炉，熱処艘炉，溶接機等が電予衝蝶を利一11jするものを始めとして欄当多彩に展示されていた。’又Face　Hardening，別a加e　Hardening等も，材料の流処鯉，後処理としての淘面処理技術と共に間魑があることは展ボの多いことにも気づかれた。しかしこの度は特に1…1新しく感じたものはあまりなかった。アメリカでは顕微鏡写輿機でも何でもポラロイドカメラを実に多く使っていることぐらいが気づかれたことの一つである。　ニューヨーク滞在巾，ゼソジミヤー杜，レミソトソ中央研究所，National　LeadCo．の印央研究所，AMF杜の摩擦溶接機，SPI，Modem　Plastics杜等をたずねたが，特記するほどのことはたい。ただFriction　We1der，Dynapakというような新しい加工機が単」11機になり，これによって特定のものを能率良く加工するために機械が雌純化し，廉伽になってきているo　ニューヨークから約1000マイル南のアラバマ州Bimingham（黒人0）人1二1のプゴが多い所）にRN法のパイ肩ツトプラソトを槻察に行った。ここは約33％鉄含有競の鉄鉱脈の所在地で，切遜しの遣賂には2メートル厚さ以上の鉄鉱の鶴顕刎土1ているところもある。ここにはU．S．Stee1の工場もあるが，もちろんアメリカはベネズエラ等の輔入高品位鉱を使用していて，ここのものは使ってたいoRN　Corporationの試作二1二場は長さ！50フィート，内径90イソチ刎匝1転キルソが主であるが，鉱石の処理，ペレタイジソグの装i震亡，石炭からのガス発生炉，キルソの内部溢度調節のための空気吹込口，関連するキルソ各榔の溢度分布汲■腱装灘，キルソ両端のWater　shield，遼元された鉄の各種の後処理の設砺蕎等，現在は使1／1していないが，これの研究の一貫性をもたせるために，爽によく行きとど一3一　　　（写真ばRNCorporationの試作工場全景）いた設備であることに感心したo　Republic　Stee1Co。のClevelandの中央研究所にはこれでは研究に費用がかかるので（1日15万ドル以上），これのPi10t　P1antが造られているが，キルソを輪切にして内の有効長さ24”，内径90”というキルソをつくり，これを1501で操作すると同様にして24時問操業でペレット操入口から24時問後に還元鉄が出て行く場合と全く同じ成果を得ているのにはキルソによる操業研究に一っの指針を与えるものとして面白いと思った。　その後BrOwn大学（Providence），M．I．T．（Cambridge）をたずね，大した設備なしに基礎研究に没頭しているのにいつもながら感心した。次いでMontrea1（Canada）に出て，ShawinigenFal1sにあるALCANの工場をたずね，HazalletMachineの操業状態をみた。これは一種の連続鋳造装置であり，巾33”，厚さ1”の1S，2S，3S，57S，99．8A1等が偏析もなく多量生産されているのに感心した。これについてはいずれ詳細に報告するが，当報告では筆をこの程度に留める。次いでNiagaraFa11sに行き，AtIasStee1Co．とUnion　Carbide　Metals　Divisionの研究所をたずねた。前老では主としてPIanetary　R011の操業をみたが，2年前に英国でみた場合より大分操業がうまいと感じた。1ゴールに入る温度はクロムステソレスで約1600oF，18－8系ステソレスで約1800oFで，2〃’厚さの20”巾の板から約2加加厚まで落しているが，板の両耳の丸味は大体％中央で出るように大略つけていたが厳密ではない。なおP1anetary　Rollを利用して合わせ板を作るのに成功していると聞いたが，これは見せて貰えなかった。同所ではこれの増設中であってP1anetary　　　　　　　（通巻第50号）　　　　　　　発　行　編集兼発行人　吉　　村　　　浩　印　　刷奥村印刷株式会社　　　　　　　東京都千代日ヨ区西神田1のユ0ROllは能率の良い熱問加工機と考えられる。Uni－0n　Carbideの金属研究所ではステソレス鋼溶製の際のCaの影響を音谷教授の論文に刺激されて研究対象にしていたが，同教授の論文には多少の疑問をもち，又Caを約20％加えて良い影響があるのを見いだし，検討中とのことであった。その他非金属介在物に対する研究，内部摩擦（ただし低周波数）の研究，E1ectron　Probe　Micro－analyserによる浸透の研究等，なかなか活発であった。　DetroitのGenera1Motors技術セソターの物理部をたずね基礎研究にとりくんでいるのに感心したが，塩化鉄から鉄の単結品をつくり，結晶方向と酸化との関係を研究していること，フエライトの格子欠陥をElectrOn　Spin　ResOnance装置で調べているかと思うと，実際的な問題，たとえぼ薄い異形のフエライトコアーの造り方の研究というようなものも実施していた。その他，基礎的な研究，アイソトープをトレーサーとして用いるアイソープ研究所における研究等，設備的た方面をも含めて参考となる点が多い。　最後にアメリカトH発の前日にSan　Die90　のGeneral　Atomics　Co・でMagneformの実演をみた。それはコイルに瞬間的に大電流を流して生ずる磁束を機械的力として利用し，非磁性板材の急速塑性変形を行なっているものであった，誠に面白い。コイルが高いものにつく欠点はあるが，将来性のある加工機と思われる。　ニューヨークにこの度ほど長く滞在したのは始めてであるが，その後は全くの駈足旅行を続げた。4年前に渡米した時と比べて，アメリカにおける金属材料とその溶解，加工，熱処理等の技術が著しく伸びていることを痛感したと同時に設備が一般1三i勺により能率的であることを目標として，汎用よりも単能というような傾向を感じた。そして独創的な創作にはやはり基礎的な研究に重点を置くべきことの必要さをいまさらに痛感した・　終りに1臨み各所で訪問した工場，研究所，大学およびそこにおられる方々の親切な御接待に感謝すると共に，又わが国の会杜，商社の出先きの方々に大変に御厄介にたったことを心から御礼Lて筆を欄く。所　科学技術庁金属材料技術研究所東京都目黒区中目黒2丁目300番地　　電話　目黒（712）3181（代表）一　4　一