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佐々木 武

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[金材技研ニュース 1969 No.4](https://mdr.nims.go.jp/datasets/ec44ba2f-cc1e-4b8a-9b75-8a9908d993a7)

## Fulltext

金材技研ニュース　1969　No.4i〇一．ゼEoo一一〇＝蜆⊂○箏○コーooo－o0＝あ○蜆oo．］o－Eo－ooo］一〇〇〕’0E0f000眈o〇一10－〇一眈○眈餉Eo．但≧里三…ω…Z－o○餉］o〕f←金属材料技術研究所昭和44年度業務計画　昭和44年度の業務計画は，科学技術会議の答申と当所運営委員会の意見等を勘案して当所の使命である金属材料に関する基礎応用および開発にいたる一環した研究の推進を図るため，下記衷項を基本方針として策定した。（1〕12〕（3〕（4〕（5〕金属材料の基本的性質に関する基礎研究金属材料の品質改善と新材料の開発研究国として取り上げる必要のある先行的プロジェクト研究原子力および宇宙開発等のナショナルプロジェクトの推進に必要な新金属材料の開発研究大規模な設備を要し，国でたけれは実施し得たい高度な材料試験　本年度は，予算総額1，126，955千円，定員483名をもって，総計75件（特別研究4件，原子力研究8件，一般研究63件）の研究課題について，研究を実施するが，とくに次の事項については重点的に業務の推進を図ることにした。　（1〕特別研究　　溶銑を多段式樋型製鋼炉中を流下させながら　酸素吹精を行ない，連続的に鋼を得る製鋼技術　の確立をはかる①連続製鋼技術に関する研究。　各種の予備還元を用いて小型製鉄炉で操業実験　を行ない新しい製銑技術の確立をはかる。②予　備還元原料を用いる新製鉄技術に関する研究・新しい方式による片面溶接法とその自動制御方法の開発実用化をはかる・③片面溶接法の開発実用化に関する研究。また，新たに宇宙開発および原子力たどの材料分野で要望されている，優れた性質を有する高融点金属とその合金の改善と新しい材料の開発をはかる④高融点金属・合金に関する研究を本年度より実施する・（2〕研究設備整備　新しい高性能の各種機器の新設ならびに既存設備の更新を図り，研究の高度化に対処すると共に研究の効率的推進に資するため，光物性測定装置ほかユ0点の研究設備（予算額110，000千円を整傭する。（2〕金属材料の疲れ試験　昭和39～43年度において，クリープ試験設備の整備終了に引続いて，昭和44～46年度の3ケ年計画に基づき，金属材料の疲れ試験について44年度はこれに必要な各種疲れ試験機（予算額（債）ll；1蝋胃）および庁舎（…階，1…姑　予算額74，260千円）の整備を行なう。　　また，このため材料試験部に疲れ試験室（新　規定員6名）を新設し，既存のクリープ第1お　よび第2試験室に加えて，材料試験の総合的実　施体制の強化を図る。　つぎに昭和44年度の研究課題と機構一覧表を紹介する。　　　研　究　題　目　　　　　　　　砂1＝　究　　題　　貝　1．特別研究（．≡1■・4件）連統製鋼技術に闘する研究予備遼元原料を月ヨいる新製銑披術に関する研究片面溶楼法の開発実’用化に関する研究高融一点金属・含金に関する研究（菊〒蜆）　2．原子力研究（亭1・8件）原予炉」1萬金属材料の腐食防食に関する研究原・・乎炉用ジルコニウム禽金に関する研究原子炉用継乎の溶楼と熱ぜいイヒに関する研究原予・炉用材料の特殊な溶接法の開発に関する研究高速炉リ≡同ステソレス鋼に鯛する併究高遮炉用燃米斗被薇ステソレス鋼管の非破壊検査法に関する研究鉄鋼1＝1二Iにおげる念有元素の偏析および肱敵に関する研究金脚オ1料の放銚化分析に鯛する研究　3．一般研究（弄1・63件）1）金属の物理と化学（小榊3件）　金属の物理金属間化合物の塑性に関する研究遷移金属の磁性と超驚導；に関する研究鉄単繍1器1の塑性に闘する研究高圧下の拡敬に関する研究趨商圧電顕による格了1欠陥に関する研究金麟雛板のパ．ネ特性試験装鰹に関する研究金燭酸化物およびW族半導1体の絡・二r欠陥に関する研究　金属の化学脱酸・脱窒生成物の化学的倹質に関する研究溶媒呼1の溶質金属原予の緒含に関する研究ハロゲン化物系溶融塩1辛1の緕合状態に闘する倣究金属材料の高温酸化機構に関する概究高純度金属中の微量元素’の定鐙に関する研究融解塩の基礎的研究2）製　　錬（小糾8件）　鉄　鍵　錬微粉鉄鉱石の遼尤に関する研究（新規）製鋼遭程の反応機構に1週する研究溶鋼の直披分析に関する研究溶融鉄禽金の窒素溶解度に関する研究連続鋳造技術に関する研究　非鉄製錬加圧上の乾式製鋏に闘する研究鋼製錬の連統化に関する研究難溶性鉱石の処理に関する研究3）材　　料（小喬・1・19糾：）　構造材料　　鉄鋼螂ケット用趨強力鋼に関する研究超高圧下における鉄鍋の網変態に関する研究製溶■業殊　材化錬推腐　食防　食非鉄金属材料溶漆　　　　披特　殊　材材　　　強　度鉄　鋼　材、金　燭　化…！｛音11二1二業化第1製　　　　鉄継　　　　　長部　　　　　・長湿　　　　　食榔　　　　長特　殊　溶　披特　殊　溶　披郁　　　　長訓…破壊≡検査　　　鉄　　　　鏑学　　　金眉葦イヒ｛学＝禽奪3金　　燭　　弓勿　理　　　　〃　　　　’1　　　　〃　　　　〃　　　　〃原・了・炉’材料金　属　化　学　　　　〃　　　　〃　　　　〃　　　　〃原二r炉’非オ＊ll・］．二’’〃〃’薬　　化製　　　　　鋏　　　　〃原子炉材料鉄　　垂圃　材’　料〃郷　　　　長金属物理第1　　・　　第2　　・　　第3　　・　　第4物理分析所　　　　　付部　　　　一長金属化学第王　　・　　第1　　・　　第2　　・　　第3j慕了・炉＊オ’非斗套亀’2製　　　　　鉄製　　　　鋼　　　　〃　　　　〃二1二業化第1乾　式　製　錬湿式製鋏原子炉材料第2縦　　　　長鉄　　　　　鍋中稲依木閥蓮依伊硯「う欄旦漸’緒川中蚊臼］水根ヲll1藤龍適連書亮勝連秀稔夫平彦造功平之　　野　1則　彦千　葉■．…能武沓藤1．1．1’橘柳川鈴揃須河耀郡郡和杳［I1勢1杓川日11本1］原瀬木藤村沢司司松■秀朋刎広1漆彦宏之徽志巌吉　　1閂三　　兇　　正正　雄恵美子和　孝正好好也枝蝸黒　沢　利　夫亀　谷　　　博武　内　丈　児荒　木　　透鈴　木　　　敏鋼i1卜俳鉄金属介在物に闘する研究　　　　　　　　　　　　鉄　鋼　材　料鋼中の快尚1雌介在物の挙動に関する研究　　　　　　　　鰹　遙　冶　金鉄鋼の破壌と延性改善に関する研究（新娩）　　　　　　鉄　鏑　材強力鋼の強さおよび’棚生の向上に闘する研究　　　　　　製　遭　冶　金金燭材料のミクロオートラジオグラフィに闘する研究（新槻）原子炉材料　構造材料　　非鉄時効性アルミニウムおよびマグネシウム含金に関する研究　　ヨ1三鉄金．属材料チタソ含金に関する研究（菊〒燭）　　　　　　　　　　　　　　　　〃分赦強イヒ型合金に関する研究　　　　　　　　　　　　　　　　　　　”　原予炉材料原子炉’構遭材＊斗の熱処理と倣さに関する研炎　　　　　　　原’’r炉オオ料　耐熱材料繊縦系複合材料に関する研究　　　　　　　　　　　　　　　1殊　材耐熱鋼の高撤特性と組繊に闘する概究　　　　　　　　　　材　料　強　電気磁気材料電気綾角虫材料に闘する研究　　　　　　　　　　　　　　　　遜気磁気材非1」・電子二1二業用磁性栂料に関する研究　　　　　　　　　　　　　　・趨電導マグネット材料に闘する研究　　　　　　　　　　　　　　　〃物理糟製による潜純度金属の製遼・に関する研究　　　　　　　　　・金属1≡閉化含物半導体サこ闘する研究　　　　　　　　　　　　　　　　　〃特殊セラミック材料に闘する概究　　　　　　　　　　　　特　殊　材4）加工冶金（小計16件）　鋳　　造グイカス1・製品の性能向上に関する研究　　　　　　　　製　遭　冶　金強籾鋳鉄の製遼に関する孤「究　　　　　　　　　　　　　　　　　　”金鰯熔解操業の亭1’装制御に関する研究（新娩）　　　　　　　　　〃準遼元鉱を原料とするキュポラ換業法に闘する概究　　　　二r1　榮　　化　塑性加工鋼の強カ1：コニサこ閥する研究　　　　　　　　　　　　　　　　二1．二　　業・　化　熱　処　理鏑の浸燦窒化に闘する研究　　　　　　　　　　　　　　製　逃　冶　金鍋材の各種熱処理変慈舳線に闘する研究　　　　　　　　　　　　　〃　溶　　接アーク溶接施二1二法に関する研究　　　　　　　　　溶固棚接含に鱗する研究　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃溶披都の化学冶金に関する研究　　　　　　　　　　　　　　　・特殊溶披方法の開発に関する破究　　　　　　　　　　　　　　・　粉末冶金金属粉米の製造並びに焼締加二［1にi麹する概究　　　　　　製　造　冶　金　腐食防食アルミニウムの腐食に・およぽす水111・微撤不純物の彫勘こ　　腐　食　防　食i幾する研究アルミニウム材非斗の陽極酸化過程の商逮化に闘する研究　　　　　〃金脚オ料の大気腐食に関する研究　　　　　　　　　　　　　　　・耐海水」≡昌金属材料の腐食防食に関する研究（菊〒娩）　　　　　　　　〃5）材料の強さ（小素十7件）疲れきれつ伝ぱに関する研究　　　　　　　　　　　　　材　奉；1・強　度’金属材料の塑性に寄与する諦1丞1子に闘する研究　　　　　　　　　　〃金属および鋼の高温における燦耗に関する研究　　　　　　　　　”非’破壌検査法の定鑑化に関する研究　　　　　　　　　　　　　　・内圧クリープに闘する研究（新規）　　　　　　　　　　材　　・　　験クリーブ試験デ。一ターの解析に闘する研究　　　　　　　　　　　　〃疲れ試験法に闘する研究　　　　　　　　　　　　　　　　　　・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一3一鋼　　　　　質カ1l．二1二冶金耐　熱　禽　金熱　　処　　理アイソトーブ利用　　　金　　属榔　　　　長多1三垂炎金煩書オオ＊斗舞壬3内渡前1．1．1井谷辺橋和陽郁彦努敏松尾　　　茂木　　村　　」．埠　造高　橘　仙之幼原・二r炉材料第1　波辺施治一寺列…材’＊導舜事1高温磁…さ電気磁気材料第1　　・　　第1　　・　　　第2高純度金属．金煽葦r呂コイヒ合専勿特殊材料第2郁鋳・郷都・長造伺1長渡　辺　　　治音　　　　平太良1∫鈴　水森　本太川11永璃　本坂　1＝rl牧菊★1．1・1口地村11111敏恭徳梁1一利政縫之螂治澗1」一・r郎一男．」］二　業　イヒ　第　　2　　　　銘…　オ（　　二≡1三　毎改加］二冶金熱　　処　　理．　　　　　　　披圧　　　　継ろ　　う　　接特殊溶接倉　都　兵次郎［1］　．島　¢．…　リ畦中’橘奉11蓮粉　　木　　冶　　金　　　1．1・1湿村水井逮次方絞村銃　胃ヨ食　　　溝　　水　　義　　彦炎i酉i処理　1繍鳥敏郎〃 〃腐食　　汲1」　小林姥治都　　　　長瀞6　1灼　　強…　さ動向勺強さ非破壊検査部　　　　長クリーブ第1疲　　　　　れ’狛I　フじづl1・久保辻水　村沓繊　井・仏1々木兼敏照栄勝悦康美遭信男機構所．長　河田和美一一・一一一科掌研究官　　　伊藤所付（併）橋口　　　（併）　幸田≡L一管理部　　庶　　企　　技務　　　課計　　　課画　　　譲術　　　課≡一…・一金属物理研究部≡　　金属物理第1研究窒　　金属物理第2研究室　　　金属物彊第3研究窒　　　金属物理第4駁究窒　　物　理　分　析　室！L一一一一金属化学研究部「　　金属化学第1研究窒　　金属化学第2研究室　　金属化学第3研究室　　　化　学　分析　窒」一・一一製錬脇部　　製鉄原料研究室　　　製　鉄研　究　窒　　　製　鋼　研　究　室　　　乾式製錬研究室　　湿式製錬研究室1一鉄鋼材料研究部鉄　鍛　研　究　窒特殊鋼研究室耐熱合金研究窒鍛　質　研　究　窒「一；驚瓢斗漂器　　　非鉄金属第2研究室　　　非鉄金属第：3研究窒　　　軽金属研；究窒　　　希浦金属研究窪1一一縛殊材料研究部「　　特殊材料第…三研究窒　　　轄殊材料第≡2研究窒≡・一一電気磁気材研究都霧気磁気材料第1研究窒電気磁気材料第2研究窒高繍度金属研究室金属間化合物研究室伍郎隆吉（東大教綬．）成康（棄北大教授）福田　義夫丹治　三男摘原　賢二佐々木　武阿部　圭三吉田能勢武内吉111（併）藤日ヨ秀彦　宏棚之明静広志（大阪夫教授）山本　柳原　川瀬（併）柳原正晃正　須藤恵葵子（併）須藤恵美子柳橋哲夫大場目坤郡司黒沢亀谷（併）荒木　稔好喜利夫　博（東大教授）鈴木金尾津谷内ψ正敏正雄和男　郁木村啓邊辻本　得蔵佐々木靖男高橋仙之助松尾荒木依閨渡辺渡辺福本森本茂喬連平　7　保一郎太刀川恭治大庭　牽夫増本　　剛運糞委員　稲券　好広　三菱金属鉱業（株）常務取締役木原　　博五弓　勇雄三本木貢治鈴木　　平東犬教授東犬教授東北犬教授東夫物性研究所長田畑新太郎　（社）ヨ本鉄鋼協会專務理事朝永　良夫　工業技術院長橋本　真吉　（株）賞立製作所副社長舟木好右衛門　東二［大教授宗像　英二　（特）目本原予力研究所理事湯川　正夫　八幡製鉄（株）菌11社長（50音順）1一一・一原子炉材料研究部≡　　原子炉材料第1研究窒　　　原子炉材料第2研究窒　　　アイソトープ利用研究室≡・・……一一一製造冶金研究部…　鋳造研究窒　　　カロエ；台金研究窒　　　熱処理研究室　　　粉末冶金研究窒≒一…凹材料強度研究部　　　静的強さ研究室動的強さ研究窒非破壌検査研究窒葛混強さ研究室材料強さ試験窒…一一腐食防食研究部　　　湿　食　研究　室　　　乾食　研究　窒　　　表面処理研究室　　　腐食計；則研究窒一山；容接研究音匿　　　融接　研　究　室　　　圧　接研究　室　　　ろう接研究窒　　　特殊溶接研究室≒一一工業化研究部　　　総　　　括　　　室　　　工業化第1研究室　　　工業化第2研究室」一材料試験部業　　　務　　　課クリープ第1試験室クリープ第2試験窒疲　れ試　験　室吉村渡辺河村前橋牧口菊地平弁渡辺田村岩本　＝生亮治和孝陽一利貞政郊春彦　敏続司兼敏（併）舟久保煕康（東大助教授）　辻　　栄一　木村　勝美　吉田平太郊（併）岩元坂困清水俣野福島小林稲垣中村橋本和閏蓮井　　田中（併）申川　　刺11（併）鈴木吉閏兼敏民雄義彦夏久敏郎豊治道失治方’達畿次簾　淳竜男竃一竃一正敏柏倉修司横井　　信村松　　晃佐々木悦男ベリリウムを含むマルエージ鋼の析出硬化について　フェライトまたはマルテソサイト組織の低炭素高Ni鋼にBe添加すると，著しい時効硬化を示すことは以前から知られている。実用鋼としてもかたり古くから用いられており，現在もおもにマルエージ鋼として開発が行なわれている。しかし，詳細た硬化機構は今日においてもわかっていない・そこで，鉄鋼材料研究部特殊鋼研究室では，革純なFe－5％Ni－Be合金を用いて，Fe－Ni－Be系マルェージ鋼の硬化機構を調べた。　この鋼はオーステナイトから水冷するとマッシブマルテソサイト組織とたるが，その後400～450oCで時効すると著しく硬化した。析出の挙動を調べるために，恒混時効による硬さとマトリクスであるマルテソサイトの格子定数の変化との関係を調べると，図1が得られた。Be原子が析出するとマトリクスの格子定数は大きくなるので，図1から析出は時効硬さのピーク付近から生じていることカミ分かる。そして硬化段階ではむしろ減少している。そこで，硬化の原因を調べるために電顕直接観察を行たった。そして電子回折の結果体心立方の斑点以外に規則格子反射が現われ，全体としてCsC1型の回折図形が得られた。さらに，この段階においていわゆる復元現象が見られたことなどから，この鋼はNiやBeに富む規則化された小領域が母格子上に生じて硬化するものと考えられる。　過時効した試料の電解抽出残査のX線回折，抽出レプリカの電子回折の結果，析出相は格子定数約2．6AのNiBe（CsC1構造）であった。析出の方位関係を調べるため，過時効試料から薄膜を作成し電子回折したところ，かなり複雑た回折図形が得られた。図2（o）はその一例であるが，いづれの逆格子点も多くの回折斑点群からなっていて，多い場所では7～8個存在していた。これは二重回折の結果と考えられる。図2（a），（b）はその説明図であって，2（乱）はマトリクスの（310）がピームに垂直な場合に，マトリクスと同じ方位にNiBeが析出した時得られるであろう回折図形である。マトリクスの（002）によって回折されたビームが析出物に入って再び回折されると，（002）の逆格子点が原点とたって，2（b）の白丸の位置に新たに斑点が生ずるであろう。この事が各母格子繭の回折ビームについて生ずると，数多い斑点が現われるわけで，写真のすべての余分な斑点は，この事で説明できる。従がって，析出相のNiBeはマトリクスと同じ方位に析出するが，マトリクスとの格子定数の差が大であるので，整合性を早期に失ない軟化するものと考えられる。600杣500腰KR｝400山300÷1ぺ！べ∵之二■ノーo’’2．860図1　　O，1　　　　　　　　1　　　　　　　　10　　　　　　　　100　　　　　　時効時間（hr）500．Cの時効における硬さとマトリクス格子定数に関する時効時間の影響（a）（b）リ、 ．マトリクス反射・NiBe反射。二重回折による回折斑点図2　時効した試料から得られた回析図　　形の説明。（乱）最初の図形。（b〕マト　　　リクスの200ビームが第二の源と　　して働らく時生ずる二重回析によ　　る余分な反射。（o），550．C×7hr　　時効した試料の回折図形。一5母合金混合法による焼結モネル合金の製造　Niを60～70％含むNi－Cu合金は耐食性がすぐれており，高温における強度も比較的高いので化学工業のポソプ，製紙機械の羽根および鉱山機械たどに広く用いられている・その製造は一般に溶解法によっており，いまだ紛未冶金法の技術では製造されていない。その一つの理由としては焼結技術に間題があるからである・というのはCu粉とNi粉とを混合して焼結すると焼結過程中でCuヵミNi中に優先拡散L，Cu粉中に空孔を生ぜしめる，いわゆるカーケソダル効果により焼結初期に著しい膨張がおこるからである，この現象を防ぐためには合金粉を用いることが一つの方法であろう。しかし，合金粉はCu粉とかNi粉と比較して圧締性が劣るため，一回の圧縮一焼結によって高密度の焼結体をつくるのがむずかしく，再圧縮一再焼結を適用する必要がある。　粉末冶金研究室では単一加圧焼結法によって高密度のモネル系焼結部品を製造することを同的として研究を進めた結果，50Ni－50Cu母合金粉にNi粉を混合し焼結することによって95．1％に達するa母合金混合法　　圧粉圧力　3．Oton／cm呈　　一焼結温度　　1，200oC　　焼結時間　30分65Ni－35Cu焼結体を製造することができた。この研究に用いた母合金粉（50Ni－50Cu）は液体噴霧法で製造したもので形状は不規則形状を呈し見掛密度3，29／cc，流動率25，9sec／50gである。また，母合金粉に添加するNi粉はヵルポニル法によったもので平均粒径6μである。　図1は焼結温度1200oCで60分，水素中で焼結した試料の圧粉圧力と焼結密度との関係である。図の○印は母合金混合法で製造した焼結体の密度，●印は合金粉を用いた場合，X印は合金粉を用い焼結したのち，さらに再加圧一再焼結法に」：り密度の向上をはかったものである。図にみるように母合金混合法による焼結体の密度は合金粉あるいは再加圧一再焼結法を適用したものより高い。写真1は組織の一例であるカミ，母合金混合法によるものの方が空孔は球状化し，空孔量も少なくなっている。機械的性質を表1に示す。母合金混合法によるものの方が引張り強さ，伸びいずれも大きい。　　　　　　表1機械的性質製造法の種別焼結密度　引張り強さ．，（9／cc）　（kg／mm呈）母合金混合法■　　8．55　　　36．7合金粉≡　7．95　30．4混　合　法！　6．60．　18・1b合金粉伸　　び　（％）　34，0　20，5　15．630分圧粉圧力6ton／cm雪，焼結温度1200．c，焼結時間60分焼結雰囲気水素’！ ／’！4　　　　5　　　　6　　　　一1粉1－l1力　■㎜、’㎜〕図7・圧粉圧力と焼結強度との関係帰朝報告フロリダ大学に留学して原子炉材料第1研究室長　二1二’1専 渡辺亮治　フロリダ半島は本州の約工／君の面積をもちながら山がまったくたい無数の湖沼が散在するなかに林が拡がり，真直ぐにのびた松をのぞいて樹という樹にはスペイソ苔が長く垂れさがり異様な景観を与えている。この半島のつけ根に近いGainesY・illeという小さい人口5万の町にフロリダ大学がある。大学の創立は1853年で現在約1万8千人の学生が学んでいるが，Dept，of　Metanugy　andMaterials　Eng．は新らしく創立後まだ7～8年にしかならたい。ここでは金属材料とセラミックスの教育および研究がなされており，教官はProf．6名，Associate　Prof．（日本の助教授の大部分がこれに該当している）6名，Assistand　Prof．3名，Visiting　Prof，2名の計17名があり，他に秘書，研究補助者など12名のnon－academicstaffがいる。学生は学部学生が約15名，大学院学生が約35名で米国の他の大学にくらべて規模は大きくたいが現在Materia1s　Science　Lab．を建設中であり将来はかなり大きた学科になるものと思われる。　金属材料関係の教官としてはPhase　diagramsin　meta11urgyの名著をかいたRhinesが主任教授として学科を統卒しており，他に相変態，多相拡散，E1ectro　transportなど手広く手がけているGuy，HCP金属の塑性のReed－Hi1lなどがいる。若手教授ではGOu1dがX線小角散乱法を用いて析出を，HrenがFie1d　ion　microscopeを用いて規則一不規則変態を，De－Ho任がQuanti－tatiYe　metal1urgyの立場から結晶粒の成長や拡散などを研究している。大学院学生にはインド，中国各1名，ドイツ，ブラジル各2名，目本，韓国，フラソス，オラソダ各1名の外国人学生がおり，たかたか国際色が豊かである。学生の大部分はGradnate　assistantとして平均月額350ドルの支給を受げておる，家族持ちの学生は大学のアパート村に住んでかなり幸福な生活をたのしみながら勉学に励んでいる。正規の学科試験ののち最終的なQuahfyingtestに合格しなけれぼ正式には　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一7　　　（写真は学生クラブの建設中のMateria工s　　Sciecuce　Lab．）Thesisにかかることができず学生の勉強ぶりはすさまじい隈りで，ちょうどわが国の大学受験生の試験勉強と同じである。　この大学に限らず一般に米国の大学ではほとんど基礎的な教育および研究にのみ関心が向けられ，応用面については考えようともしない傾向が強いように見受けられた。最近，学生の側からもう少し応用面についての指導がほしいとの声があるようであるが，応用面については会杜の研究所にまかせておげぽ良いと答える教授が多いそうである。これに対し基礎的研究といえども良い材料を開発しようとする姿勢を持って行うべきであると考えている教授もおり，この人達の言によれぱMateria1s　Scienceは現在，反省期に来ているとのことである。大多数の教授にとってMaterialsScienceの概念はかならずしも明白ではなく，単に金属材料ぽかりでなくセラミックス，高分子材料など広く材料を取扱うことだと考えているようである。多くの研究考に接して深く感じたことは彼等は広い学問的を背景をもちながら，自已の専門領域を堅持しつつ研究に励んでいることである。　わが国でも最近Materia1s　Scienceへの関心が急速に高まってきたことは喜ぱしい限りであるが，単にごく基礎的な間題を取扱うことだけで良いものかどうか考えて見る必要があるように思われるo研究所における対話科学研究官　工博　伊藤伍郎　ついこの問新年になったぱかりだと思っていたのがはやくも4月で，すでに1年の4分の1はすぎてしまったことになる。春の学会のさわぎが終って新しい年度の研究計画が軌道にのる頃にはまた来年度の予算にとりくまねぼならなくなり，概算要求が大蔵省にやっと提出される頃には秋の学会で忙しく，年末年始の予算内示のほとぼりもさめたいうちに次年度の実行計画へと続いて研究所の1年が過ぎてゆく。　このようなあわただしい時をおくりむかえていると，とかく目先の仕事におわれて，いま白分がとりくんでいる仕事白体の見通Lや反省をおこたりがちになる。また専門の分化がはげしいこともあって，他分野との共通の話し会いの場がもちにくいのが現状である。　研究のやり方というものはどの分野でも一応のしきたりがあって，そのこつを覚えてしまえぱ地道に研究を続けてゆくうえには別に他の分野のゆき方など気にしたくても十分やってゆける。しかしそのしきたりそのものは分野によって相当な差がある。いや場合によっては全くちがっているといってもよい。かくすれぼかくなるものと知りたるら，コツコツとつみあげてゆくデータも大切であるけれども，研究に一段の飛躍を与えるためには他分野における手法，とくにその手法のよってきたる物の考え方を学ぶ必要があろう。　たとえぱ，研究の手段として，材料を純粋にし試験条件を単純にして，それら個々の因子の影響を明らかにする方法三をとることが多い。それらを組み合わせ1てゆけぼ実際におこ．っている現象の機構．を明らかにできると’考えるからである。あるために，このようた努力は必ずしも役立つ果実をもたらすとは限らないようである。ある程度の数の因子が組み合わさったままで現象を解析することが望まれてくる。この点は生物学あるいは医学のように生命という複雑なまたある意味では取扱いにくい現象を対象とする研究に共通点を求め，その手法を学ぶ必要がある。　このような専門ちがいの分野までとぼずとも，同じ「金属」という分野に属する当所のなかの仕事の問でも考え方，手法のちがいから学ぶべきことはすくないはずであるが，実際には研究者問のこの意味での対話が十分におこなわれているとはいいにくい。　どのような方法でお互の間の連絡交流をはかり，また他分野からの示唆を吸収して，研究に創意をおりこみまたその進行を促進するかを，われわれ皆で考えてみたいものである。1短信1海外出張　4月5日，吉田進材料試験部長は，英国Brigh－tonで開催される材料の破壊に関する第2回国際会議に出席のため出発した。なお同部長はイギリス他西欧7ケ国の疲れ試験研究機関の調査した後5月3日帰国の予定である。　　　　　（通巻　第124号）編集兼発行人佐々木　武印　　　刷　奥村印刷株’・式会杜　　　　　　東京都千代田区西神固」1－1－4発行所科学技術庁金属材料技術研究所　　　　　　　　　　東京都目黒区中目黒2丁目3番12号　　　　　　　　　　電話　東京（03）719－2271（代表）　　　　　　　　　　郵便番号（153）