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[無機材研ニュース第134号](https://mdr.nims.go.jp/datasets/87b11da9-45fe-4e3b-80fc-7cd9194600c4)

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無機材研ニュース第134号七〇一．ゼEoo一一0E蜆E0－oo］1oo．o0＝あ○蜆oo．］o－Eo－ooo］10’0E0f000眈o〇一10－〇一眈○眈餉Eo．但≧里三…ω…Z－o○餉］○工←」一第ユ34号 平成4千7月．一化学結合から見たセラミックスの機能1．セラミックスの素機能一粒界一　材料をどんどんミクロ化していくと、その構造面からは原子配列にまでさかのぼることができ乱原子配列という見方からすると、異種材料を共通な基盤から眺めることができ、確かに異種材料問に共通なアプローチが見えてくる。しかし、それは主として構造や組成に関するものであり、あまりミクロ化してしまうと、材料としての特性、すなわち機能が失われてしまうことになる。　したがって、材料のもつマクロな機能をその発現領域にまでさかのぼって追求すると、その機能を引き起こすもとになっている最小単位の領域に到達すると予想される。このような極限領域の機能を”素機能”と定義することができる。素機能はミクロスコピックとマクロスコピックの中間、すなわち”メゾスコピック領域”に位置づけられる1〕。　セラミックスは、誘電体、圧電体、磁性体、あるいはイオンや電子の伝導体材料として幅広く利用されている。こういった機能性セラミックスの多くは小さな結晶粒の集まりであるため、その特性は結晶粒の性質と、粒子間境界一粒界一の性質の和になっている。素機能の視点からすると、粒界の特性・機能はセラミックス全体の機能の素機能になっているといえる。　　　　表1　粒界利用セラミックスの例材　　料 組成 デバイ　ス酸　化　亜　鉛 ZnO バリスタ、湿度センサチタン酸バリウム BaTiOヨ PTCRサーミスタチタン酸ストロンチウム SrTiOヨ バリスタ、コンテンサマンガン亜鉛フェライト Mn－Zn－Fe－O 磁気センサ炭　化　珪　素 SiC バリスタ、基板超　　伝　　導 A－Cu－O 粒界ジョセフソン素子第10研究グループ主任研究官　田　中　順　三　特に、センサやバリスタといった「粒界制御型セラミックス」では粒界の性質を積極的に利用していて、さまざまな用途に使われている。表1に、現在実用化されたり開発されつつある粒界利用材料の例を示す。本稿では、索機能の視点に基づいた電子セラミックスの粒界研究について紹介する。2．ナノ領域の化学結合状態2．1．酸化還元粒界　セラミックスは、実用的には単体で用いられることはむしろ少なく、いろいろな第2成分を添加して用いられている。表1に示した材料の場合、多いもので6～7種類の第2成分が添加されている。第2成分を添加すると、粒界近傍に特異な組成分布が形成され、粒界の特性が大きく変化する。この粒界（ナノ領域）の化学組成や結合状態をオージェ電子分光法（μAES）を用いて調べた。写真に測定装置を示す。　図1にビスマスを添加したZnOバリスタの粒界の…　　　　　　0　　50　　　　　　　　　　　　　250　　　　　　　　　Etohing　Time／s繧o図1　酸化亜鉛バリスタの粒界の組成分布　μAESのディプスプロフィル（アルゴンイオンエッチ）　から得られた結果。Bi偏析層の厚さは、イオンエッチ　ングの速度から3nm程度と見積もられる。（1〕組成分布を示す呈〕。添力竈物であるBiは粒界に高濃度に偏析している。それに対して、主成分であるZnと○は粒界の近くで減少している。この図の特徴は、粒界の陽イオンの濃度（ZnとBiの和）が陰イオン（酸素）濃度よりも大きい点である。したがって、図1の緒果から粒界は還元されていると考えられる。実際、多くの粒界について酸素とビスマスの量をプロットすると、図2のようになり、ビスマスが増え1．odミ老轟O．8仁oo　O．6里型o　〇一4EOO，2／Zn0一一ぺδ弓慕慕諏に　　　　O　　　　O　　　　　　O，1　　　　　　0，2　　　　　　0．3　　　　　　　8i　molar　fraotion図2　酸化亜鉛粒界の酸索とビスマスの関係　　　　　　　　　〕二■チノク1時1凹／秒　　　図3　酸化ニッケルの粒界の組成分布ると酸索が減少することがわかる。ビスマスを添加していないZnOについては、粒界の陽イオンと陰イオンの濃度は等しく、粒界は還元されていない。したがって、ZnOの粒界はビスマスによって酸化還元状態が変化すると考えられる。　一方、図3にリチウムを添力OしたNiOセラミックスの粒界の組成分布を示す2〕。図のように，NiOでは酸素が粒界で増加し、陽イオンの濃度（Niと偏析したLiの和）より大きくなっている。したがって、NiOの粒界は、ZnOとは逆に酸化されていると考えられる。　このように、ホスト（ZnO，NiO）とゲスト（添加物：Bi．O。、Li．O）の纏み合わせによって粒界は還元されたり、酸化されたりする。酸化物では、酸索の欠損／過剰量は電気特性に大きく影響するから、粒界の酸化還元状態を制御することが、粒界の素機能、さらには材料全体の特性を制御するのに非常に重要であるといえる。一　　］　　　．　　lO0　　　　　　200エッチング1時1凹／秒85　　　90　　　100　　105　　110　　115　　120　　　　495　　500　　505　　510　　5｛5　　520　　525　　530　　　　　　　　Kinetic　Energy／eV図4　酸化亜鉛バリスタの粒界のオージェ電子スペ　　クトル　A：ビスマス〔NVVコ、B1酸素［KL。，。L。、且］。2っの　図で同じ線種は測定した場所が衝じ。Bのスペクトル　はピーク値で規格化されている。2．2．粒界の分予軌道　ZnOの粒界で観測されたビスマスと酸素のオージェ電子スペクトルを図4に示す。図Aのように、ビスマス偏析量は粒界によって変化し、それにともなって酸素のスペクトル（KL・，・L・，・遷移）の形が変化する（図4B）。特に、ショルダーとして観測される○皿、O㎜ピークがビスマス偏析量とともに成長するのが特徴になっている。KL。，。L里，ヨ遷移は酸素の最外殻軌道（L里，戸2p軌道）が関係しているので、図Bのスペクトル変化は、粒界の酸素一金属簡の結合状態がビスマスの偏析によって変化することを意味している。　ZnOバリスタでは、非線形な電流電圧特性はBi・O。を添加すると簡単に得られるが、Bi皇O。がないとなかなか得られない。このことを考慮すると、図4から、バりスタ特性が粒界の結禽状態に関係していることがわかる。　では、図4Bの酸素のスペクトル変化は具体的には何を意味するのだろうか？その解答は、分子軌遭法によって得られる3〕。ZnOの結晶格子（図5）に分子軌道法（DV－Xα法）を適用すると、エネルギー準位として図6が得られる。このエネルギー準位のうちで、最高被占分子軌道（HOMO）は図7のようになっている。図のようにHOMOは部分的に反結合性軌道を持っている。さらに、分子軌道計算の結果を用いてオージェ電子スペクトルを計算すると図8のようになる。図蝸と図8を比較すると、計算に用い｛2〕図5　酸化亜鉛の結晶格子　赤い球が酸素、青い球が亜鉛。緑色のクラスタイオン　（OZn。直十）について分子軌道法を適用した。＞oo〔ω⊂ω〉回で［［一1φ（EL〕ノφ（EL〕一一一1φ（E。）ノφ（E］〕一一一一1φ（E］Vφ（Eu〕　　壱古’宮4　　、冊品←10島V→　　　　　　　　Relative　Energy図8　計算で得られたオージェ電子スペクトル　酸素の部分状態密度のSe1f－Convo1utionから得られ　る。各エネルギー準位の幅を3eVとした。〉ω〉9　－5ω山一「O斗　　　φ（19e1〕　　／＿＿ψ19aL「　　＝　　＼φ（「5・1〕　　　φ（12e1〕Tot呂1　0Zn　　　　　　　　　　　Orbit81PoPulation／r，u．図6　0Zn．6＋クラスタのエネルギー準位　バンドギャップの中心がエネルギーのゼロ点にしてあ　る。バーの長さは部分状態密度に比例する。。一鈴、　／　　　　旨ク1！Zn2　　　　　　㌔　一図7　最高被占分子軌道　Zn1と酸素は反結合性軌道、Zn2と酸素は結合性軌道を　作っている。たクラスターイオンが比較的単純であるにもかかわらず、実験値と計算値はよく合っていることがわかる。　簡単のため、図6の分子軌道φ（12el）とφ（15al）をφ（E。）とし、φ（！9Al）とφ（19el）をφ（EU）とする。そうすると、図4Bの各ピークに関係している分子軌道は、OIピークではφ（E。）だけ、O1ピークではφ（E。）とφ（E。）の両方、O皿ピークではφ（E。）だけ、ということになる（図8参照）。したがって、O1，O皿ピークが大きくなるということは、φ（E・）の酸索の部分状態密度が大きくなることに対応している。つまり、粒界に偏析するビスマス量が多くなると、HOMOに属している電子の空問分布が変化する　具体的には、電子は酸素の方に多く存在するようになり、逆に金属の方には少ししか存在しなくなる一ことを意味している。　フロンティア電子論によれば、有機化合物の熱反応はHOMOによって、また光反応はLUMO（最低空分子軌道）によって決まる。現在、粒界の反応にHOMO，LUMOがどのように効いているかは明かではない。しかし、ビスマスによって酸化亜鉛粒界のHOMOが変化し、それにともなって粒界準位が安定化されることを考えると、軌道の結合・反結合性、電子の分布が粒界の反応に大きく関与していることは想像に難くない。今後、分子・原子の立場から粒界の機能性を考えようとするとHOMOとかLUMO写真　ナノ遷移領域解析装置　マイクロオージェ電子分光、X線光電子分光、トンネ　ル分光法を複合化した装置。μAESは、超高真空（10－m　mbar〕、高エネルギー分解能（O．01％〕の性能を有す　る。（3）といった電子軌遺を考慮することがますます璽要になると予想される。3．まとめ　粒の状態は複雑で、個々の粒界をみても構造や性質が微妙に異なっている。したがって、系全体の性質を理解するのに、マクロ領域の測定だけでも不充分であるし、逆にミクロ領域の測定だけでも不充分である。このため、粒界を一面から評価するのではなく、いろいろな方法を用いて複合的に評価していくことが必要とされる。実際、ここで述べたAES以外にも、XPS，STS，EBIC，ICTS州などを月ヨいた研究が進みつつあり、セラミックスの機能性一索機能に関する基礎データが築積されつつある。そのような実験と理論的な研究の結果として、将来、セラミックスの材料設計が可能になることを期待したい。　　　　　　　　　　引用文献1）菱田俊］、羽E日　肇、蘭刺1贋三：機能性セラミッ　　クスの粒界とミクロ機能、応用物理、59［3コ　　301－309．　19902）J．TANAKA，I｛．HAM≡：DA，S．HISH豆TA，　　et　aI一：Scanηing　Auger　Microprobe至nvestiga－　　tion　of　Grain　Boundary　Segregation　in　some　　醐ectroceramics，J．Phys．C，51　（1990）　　1055一ユ0603）S．TANAKA，C．AKITA，J．TANAKA，et　　a1．：Chemical　State　Ana1ysis　of　Grain　Bound－　　aries　in　ZnO　Varistors　by　Auger　Electron　　Spectroscopy，J．Solid　State　Chem．，投稿申4）E日刺贋三、田中　滋1セラミックス粒界の分光　　学的評個、センサー技術、11（199玉）495）S．TANAKA，C，AKITA，J，TANAKA，et　　a1．：Grain　Boundary　Interfacia1States　in　BeO　　－doped　SiC　Ceranlics－Photo　至sothermal　　Capacitance　Transient　SpectroscoPy，　J．　　App1，Phys．，印刷中LiNbO。の不定比と欠陥構造王．はじめに　LiNbO。（LN）は、強誘電体の1つで、その優れた圧電特性、竃気光学特性、非線形光学特性のため、古くから研究が行なわれてきた。現在、表面弾性波素子として広く実用化されており、また、光導波路化した光学素子としても応用され、様々な素子の開発研究が盛んに行なわれている。このように応用に向け多くの研究が行なわれてきたにもかかわらず、この化合物についての結晶化学的な研究は少なく、Li／Nb比に関する不定比の機構、MgOなどの添加による特性向上の理由などについては、今だ不明な点が多い。　図1はLiNbO茗の相図である1〕。Li呈O：Nb．O。＝50：50のいわゆる「化学量論（ストイキオメトリッ轟”ヴルエハ　　朴イキ＃＾1」”液相ゼo，120011001000’42“4個　“　50　52　“　　｛％〕　　　　圭囲亜珪　　　Li’｛Li＋Nb一　　　％図1　LiNbO。の相図1〕第13研究グループ主任研究官井伊伸夫　　　　　　　〃　　　　　　　　　　　二1ヒ　　ヰ寸　　イ建　　ニク）纏成」からNb遇剰働に固溶域が広がっており、コングルエント（一致溶融）組成は、化学量論組成と異なって少しNb成分過剰側によっていることがわかる。Nbが遇剰になった場合、LiとNbでは十1、十5と価数が異なるため、空孔など何らかの欠陥が生じるはずである。この欠陥は、高温で結晶中に生じる欠陥や不純物によって生じる欠陥と異なり、組成の関数として必然的にはいる欠陥であり、LNの場合、その量は他の欠陥に比べて圧倒的に多い。　LNの巣結晶育成によく使われているチョクラルスキー法（圓転弓1き’上げ法）では、結晶の固化が進むにっれ融液の組成が変化しないように、このコングルエント組成を選んで育成が行なわれている。コングルエント組成LNには構造欠陥が欄当量含まれ、　　　　　宣図2　LiNbO。の構造（A，Bは駿素層）（4）光学特性やデバイス作成において現われる様々な問題と欠陥濃度が密接に関係している。これらの間題を解決する上にも、欠陥の濃度を制御した結晶の育成という課題に関連し、基本となる欠陥構造そのものの解明がLNの理解に重要であった。2．LNの構造と欠陥モデル　LNの構造は図2に示すとおりである。空間群は、三方晶系沢3cえ、酸素の積み重なりは、A　B　A　B　A3…　、陽イオン層の積み重なりは、ABCABC…　　となっており、対称申心を持たない。陽イオンが1種類の時は、α一アルミナ構造であり、陽イオンが1層ごとに異なる時は、イルメナイト構造になる。キューリー温度（120ぴC位）以上でLNは、高温型になるが、これは、Nbが2つの酸素層の真ん申に移動しLiが酸素層の中に入った、対称中心をもつ構造である。実はこの構造は、炭酸カルシウム構造であり、ペロブスカイト構造が歪んだものであると理解できる。つまりこれらは、ABO宮の化学．式を持つペロブスカイト類縁化合物として理解できる引。　それはともかく、この基本構造に、何らかの欠陥が入り、Nb過剰になるわけである。このLNの欠陥構造については、これまでいくつかのモデルが提唱されている。主なものは、　（1〕［Li1－2xコ［Nb］Oトx　　「酸素欠陥モデル」　12〕［Li1－5x口4xNbxコ［Nbコ03　「Liサイト空　孔モデル」　（3〕　［Li1－5xNb5xコ［Nb工一4x口4xコ　　「Nbサイ　ト空孔モデル」の3つである（ここで口は空孔）。モデル（2〕、（3〕はあわせて「陽イオン置換モデル」と呼ばれている。すでにNb過剰になるほど、密度が増大することが知られているが、Nb過剰量を変化させた単結晶を用いた4．66冊　4．64匡9　4，62幽観4．60　　　　　　　46，0　　47，0　　48，0　　49，0　　50．O　　　　　　　　　素蛆成　　　Li川Li＋Nb〕　　　弓も　　図3　LiNbO筥の実測密度とモデルの理論値我々の測定でも確認できた。図3に各モデルについての予想値（実線）と、測定値（●）を示した。（1〕の「酸索欠陥モデル」は不定比が大きくなるにつれて密度が減少していくので、正しいモデルとはし）えない。12）、（3）の「陽イオン置換モデル」は逆に密度が上昇するので、結局この2つのモデルのうちの一方が正しいモデルであろうと思われる。両者とも、単位格子あたりの分子量が全く同じなので、岡じ組成では同じ密度を示す。異なる点は、空孔がLiサイトにあるのか、Nbサイトにあるのかのみの違いとなる。　「Liサイト空孔モデル」は、フランスのLemerら引によって提囑されたモデルで、「Nbサイト空孔モデル」は、ベル研（アメリカ）のPetersonら』〕によって提案され、同じくベル研のAbrahamsら51によって支持されているモデルである。このベル研のモデルが現在の定説となっている。しかし、無機材研において行なわれた拡散の実験によると、Nbサイトに空孔のないモデルの方が実験事実を良く説明できることから、この定説に疑問が生じてきた。また最近のコンピューターシミュレーションによる結晶エネルギー計算では、欠陥の相互作用を考えにいれない場合、Lemerらの「Liサイト空孔モデル」の方がずっとエネルギー的に安定であることが示されている引。3．LNの構造解析　我々は、これらの欠陥構造を明らかにし、ドーピングなどの効果、光損傷などについて理解を深める員的のため研究を行なった。まず、化学鑑論比に近い組成、コングルエント纏成、コングルエント組成よりもっとNb過剰な組成の（即ち不定比性の大きい組成）LNの単結晶を育成し、光学的な研究に加え、結晶構造の研究試料とした7〕。サンプルは、　（1）定比のもの：STLi20：Nb．05x50．0：50．0　（2）コングルエント組成のもの：CGLi20：Nb205讐48．5：5玉、5　（3）高不定比組成のもの：HNLi20：Nb205＝47－0：53．Oの3種類であった。構造解析は、単結最X戦構造解析と粉末中性子回折を併用して行なった。これらの組成について、2つのモデルによる化学式とサイト　表1　2つの「陽イオン置換モデル」の襲論値　　　　　　　　　　　　　理臨式　　　　口1壷孔の占有率を表1に示している。　X線データーの解析の条件（消衰効果、非調和熱振動、最小二乗法での重みなど）が、占脊率に影響（5〕を及ぽすため、化学量論組成に近い組成の試料STで、LiとNbサイトの占有率が正しく求められるように解析条件の検討を行ない、同じ解析条件で、欠陥を多く含む他の試料CG，HNの解析を行った。その結果、不定上ヒな試料CG，I｛NともNbサイトにほとんど空孔が見いだされず、また、Nb成分が増加しても占有率は変化しないことがわかった。得られた化学式は、表2に示した。最終的なwR値は、1％程度までさがった。これらの緒果は、定説とは異なり、Nbサイトに空孔のないモデルすなわち「Liサイト空孔モデル」を支持している。　X線の場合、電子密度との相亙作用であるから、結晶中のイオンの価数が結果に影響を及ぼすと考えられる。しかしこれを求めることはできない。一方、原子核と直接槻互作用する中性子圓折は電子数、価数とは無関係であるし、中性子に対するLiとNbの、質量吸収係数の差はX線ほどではないため、Liに関する情報もX線に比べ確度の高いものが得られるといえる。また、粉末法では、消衰効果がほとんどないという禾I」点もあり、情報量が少ないとはいえX線の解析結果を確認するのに充分有効と考えられる。この観点から、第4研究グループの泉樽士に粉末中性子線圓折のリートベルト解析をお願いした。それぞれの試料について、「陽イオン置換モデル」の2つのモデルを仮定しリートベルト解析を行なった。いずれの場合も、Nbサイトに空孔のない「Liサイト空孔モデル」の方が有意に低いR値を示した。また、ベル研のモデルでは、Liサイトの温度因子が負になるなど異常な結果となり、X線解析の結果を裏付け・た。　このようにして、これまで、定説として信じられていたモデルに代わり、新たに「Liサイト空孔モデル」をLNの欠陥モデルとして提案することができた8〕。　今回、より精度の高い結晶構造解析を目的とし、また物性と組成の関係を調べるために任意のLi／Nb比をもったLN固溶体単結晶を合成したわけであるが、このようなやり方は、合成、構造、物性の3つを組みあわせた、まさに無機材研的なやり方と言えるかもしれない。我々が明らかにしてきた欠陥モデルと従来のモデルでは、空孔のサイトが異なるだけではなく、Liサイトを占める過剰なNbイオンの濃度が著しく異なる。このことは、第三成分の添加による空孔の数の変化などを理解する上で、どちらのモデルをとるかで大きな違いとなって現われる。今回の欠陥モデルを提喝することにより、欠陥と物性との関係などに関し、より正しい理解ができると期待している。　尚、本研究は科学技術庁振興調整費「レアメタルの高純度化による新機能創製のための基盤技術に関する研究」の一環として遂行されてきたことを付記しておく。4．参考文献1）J．R．Carruthers，G．E．Peterson，M．Gras・　　so，andP．M．Bridenbaugh，∫．λ力φZ．P脆ツ∫．　　42．1846（1971）2）近桂山郎、圏体物理16，199（1981）．3）P．Lerner，C．Legras，and　J．P．◎umas，∫．　　Cη∫τ、G伽脇，3／4，23王（1968）．3）G．E．Peterson，andA．Camevale，∫．C加閉．　　〃ツ∫．56．4848（1972）、5）S．C．Abrahams　and　P．Marsh，λo勿Cη∫〃一　　1ogγ．Sect．B42，61（1986）一6）H．Donnerberg，S．M．Tom王inson，C．R．A．　　Catlow　and　O．F．Schirmer，P妙∫．灰ω．B，　　40．11909（互989）．7）K．Kitamura，T．Hayashi，H．Haneda，N．　　茎y1，and　S，Kimura，to　be　published　in∫．　　Cη∫加1αGγo〃肋．8）N．Iyi，K．Kitamura，F．Izumi，J．K．　　Yamamoto，H．Hayashi，H．Asano　and　S．　　Kimura，to　be　pub王ished　inノ、So／〃S〃8　　c加榊ゐ卿．投稿登録番号　2863　　　　題　　　　　　　　團Solvent　Extract三〇n　Separation　oチA王ka－line　Earth　Metal　Ions　with　Thenoy｝ri－fl…o…t・・…　dT・i・・ty1ph・・phm・Ox｛de　in　Carbon　Tetrachlorlde　　発　　表　　者小松　　優・矢島　祥行藤木　良規・佐々木高義道上　勇］　　掲　載　誌　等Solvent　Extraction　andIon　Exchange9，3，471～479．1991（6）286428652866286728682869287028712872287328742875287628772878287928802881288328842835288628872888Hydrothermal　synthesis　of　beideuitefrom　aluminosilicate　glass　by　varyingwater／solid　ratio極微小領域の分析セラミックス粒界の分光学的評価Preparation　of　silicon　oxyniteride　g1assfi1〕ers　by　ammonolysis　of　silica　geisGalvammagnetic　Properties　of　Ta呂S。，Ta2S　and　Ta6Sマンガン亜鉛フェライトセラミックス粒界のオージコニ電子分光水酸アパタイトを用いたトリエチレンガスの酸化與接触分解Scannmg　tunneヱing　microscopy　ofmonolayer　graphite　epitaxia王1y　grown　ona　TiC（11王）surface高圧下における水溶液からの結晶成長A　diamond　anvil　cell　for　advanced　micro－scopic　observations　and　its　apPlication　tothe　study　of　crystai　growth　under　pres－SureAtomic　Crack　Tips　in　Cavalent　CrystalsSmectites　in　the　montmormonite－1〕eide1－1ite　seriesCrystai　Struct岨e　and　T．of　YBa呈Cu畠O。（y＞7）High　Voltage　E王ectron　MicroscoPy　oチCrack　Tip　Dlsiocations　in　MgOPressure－induced　Struct岨al　Phase　Tran－sition　of互ndiunユSearch　for　Core　Ionization　in　CesiumUnder　U1tra－High　PressureTMAによるセラミックスの初期焼結機構の解析6H→3C　Transformation　in　SiC－TiNPowder　Mixture　at　H19h　TemperatureHigh　Voltage　E王ectron　Microscopy　ofCrack　Tip　Disiocations　in　MgOHigh－Res〇三ut…on　Holography　Observa－tion　of　H－Nb205Shock　Wave　Equation　of　State　of　Mus－COViteレドックスインターカレーション・デインターカレーションを活用した物質合成の展開Bonding　Between　Lanthanum　TransitionMeta王Perovskite　and　Zirconium　Oxideバリウムを含む新規三元系硫化物山臼ヨ裕久・中沢吉岡　克昭板東　義雄田申　煩三・田中関根　正裕・片山三友　　護野崎　潜司・和田竹川　俊二秋日ヨ千芳・田中藤本　正文・羽日ヨ西川　治光・門問井藤　浩窓・市川］ノ瀬威・相沢大島　忠平竹村　謙一・沢田竹村　謙一・下村沢蟹　　勉囲申　英彦・板東三友　　護・猪股山困　裕久・中沢吉岡　克昭・藤田太田　正慣・岡井高橋須賀竹村藤久竹村藤久池上田中提板東高橋板東川1騎　裕・田申唯知・板東謙］・下村裕司謙一・下村裕司隆康英彦・竹川正幸義雄・須賀　裕・日ヨ中義雄・松田　猛・外村Qing　Xin　Ru関根　利守A．M．RubinT　J　Ahreηs佐姜未高義羽蘭渡辺三橋佐伯　肇・白寄明男・高鴨武史・寺田昌宣弘基　滋真吾弘昭順三　肇英毅竹男　俊　勉　理義雄吉三弘基武敏　敏英彦義雄　理理俊二唯和英彦　強　彰信一雅則裕葵Mineralogical　JoUmal15．，　7，　300．　1991セラミックス26，王O，u23～1王24，199亙センサ技術王1，　12，　49．　1991工oumal　of　Non－Crystal・llne　Solids134，　王19，　1ユ91Journal　of　Physicai　Soci－ety　of　Japan60，10，35王O，1991分析化学40，　11，　867．　1991日本化学会誌n，1562．1991Surface　Science　Letters254，L437．1991固体物理25，3，156～162，至990Review　of　ScientificInStrumeηtS60，　12．　3783．　1989Proceed｛ngs　lst，SyInp0－sium　of　Advanced　Mate－ria－s　Science　and　Eηgi－neering　Soc…etyC1ay　Minera1s26，3，359～369，呈991Japanese　JoUmal　of　Ap－P…ed　Physlcs30，8，L1378～L玉380．1991J，Electron　Microsc．40，5，325～336，199王Photon　Factory　ActivityRePort199至9ト09至，199王Photon　Factory　ActivityRePort王99王9王一096．　1991熱濁定18，4，247～249．1991J．Ceram．Soc．JapanInt．Edition99，363，王99三Journai　of　ElectronMicroscopy40，5，325～336．1991JaPanese　　Journa1　ofApP王ied　Phys｛cs30，10，L1830～1832．1991Jour．Geophys．Res96．1312王9，675～19，680．1991化学と工業44，　1王，　1967．　1991Proceedings　of　the　Sec－ond　Japan　InternatiOna…SAMPE　Sympos池m264．　1991セラミックスジャパン26，12．！300～130雀，王991（7）2889 Deposition　of　Diamond　Crysta1at　Sub一 加茂　睦和・板東　完治安藤　寿浩・佐藤洋一郎Proceeding　of　the　Sec一strate　Temperature　Lower　Than50ぴC ond　InternationaI　Con一ference　New　DiamondScience　and　Technology467．19912900 SIMS　Analysis　of　Epitaxia11y　Grown 加茂　睦和・坂本　尚義 Proceeding　of　the　Sec一CVD　Diamond 安藤　寿浩・佐藤洋一郎 ond　InternationaI　Con一ference，New　DiamondScience　and　Technology637．19912901 ジルコニヤ結晶内の酸素原子の超高分解能 堀内　繁雄・松井　良夫 日本結晶学会誌電子顕微鏡による直接観察 33，6，346．19912902 ニューキャッスル大学 三友　　護 セラミックス27，1，30．19922903 「BNのバルク成長」＊高圧法について 三島　　修 高輝度青色発光のための電子材料技術109～115，2904 Visua1Observations　of　the　Amorphous 三島　　修・竹村　謙一 Science一Amorphous　Transition　in　H．O　Under 青木　勝敏 254，406～408．1991Pressure2905 Porosity　Dependence　of　Young－s 田中　英彦・長谷川安利 Proceeding　of　Interna一ModuIus　in　MetaI　Boride　Particu1ate tiona工Symposium　on　theSilicon　Carbide Science　of　EngineeringCeramies75～79．19912906 新物質の探索研究 君塚　　昇 研究技術計画6，1，37～42．19912907 Toughening　of　Silicon　Nitride　Ceramics 三友　　護 Proc．of　the　lst　Interna一by　Microstructure　Control tiona1Symposium　on　theScience　of　EngineeringCeramics101～107．1991メ 七運営会議　5月25日、第122回運営会議が1）平成5年度重要施策にっいて2）長期計画委員会中期報告「活性化方策について」3）機能性スーパーダイヤモンド研究についての議題で開催された。海外出張　第8研究グループ主任研究官加茂睦和は、「ニューダイヤモンド科学技術ワークショップに参加・講演及びダイヤモンド研究に関する意見交換」のため平成4年4月24日から平成4年5月3日までスイス連受　賞邦、ドイツ連邦共和国及び連合王国へ出張した。　第4研究グループ総合研究官堀内繁雄は、「原子解像電子顕微鏡及び関連装置を用いての材料研究における科学技術的機会を評価するためのパネルワークショップに出席」のため平成4年5月24日から平成4年5月30日までアメリカ合衆国へ出張した。外国人の来所1．来訪日時　平成4年5月27日　　来訪者名　鐘　達雄　他12名　　　　　　台湾　工業技術交流訪問団表彰者名雪野　健室町英治北村健二表彰名または表彰機関科学技術庁長官賞〃〃表　彰　の　内　容走作型X線解析顕微鏡の開発高温超電導体の解析二重るっぼ法による大型単結晶の合成表彰年月日1992年5月19日〃〃了さ　行　1一「 平成一いド」「い■1㍗　｝科学技術庁無機材質研究所N八TION八LINSTlTUTEF（1）R1｛liS1｛AR」1□1NτNf．〕R（；〈．NiCM、へ．↑ER工八LS〒3□［．欠t1姑いくば’1廿rr1木1」’1．□桁」≡』1．；活11！州引　1」．’■（8〕