# Fileset

[NRIMNews1967-11.pdf](https://mdr.nims.go.jp/filesets/57056271-d53c-42ed-bd8d-5174515ace86/download)

## Creator

吉村 浩

## Rights

In Copyright[In Copyright](http://rightsstatements.org/vocab/InC/1.0/)

## Other metadata

[金材技研ニュース 1967 No.11](https://mdr.nims.go.jp/datasets/51715d49-fbb4-426a-842a-4d9db6d403e1)

## Fulltext

金材技研ニュース　1967　No.11七〇一．ゼEoo．一0E蜆E0一垣o］1oo．o0＝あ○蜆oo．］o－Eo－ooo］10’0E0f000眈o〇一10－〇一眈○眈餉Eo．但≧里三…ω…Z－o○餉］0f←　　　　　　　　　　’1．】・＾㍑＾㌧’＝小・　」‘・妻　・j山山㎞…’・…一．ごブU∴金属材料技術研第所∵・　　　　　　　　　　　　　　　　磁　　気　最近の科学技術の著しい発展に伴って新材料の開発の必要性が高く叫ぽれているが，それには物性を多角的に調べて充分に把握することによって，新しい利用開発が考えられるであろう。かかる意味において金属，合金および化合物の磁性も亦，その発生原因が他の諸性質との関迎において調べられることによって，その物質の物性の理解が一層深められると一■恐う。この目的で電磁気測定共通設備の一つとして磁気天秤が設置された。　写真　にその全景を示す。本装置はガラス鐘におおわれた天秤，電磁石，磁力測定並びに温度制御の3部と，試料と天秤室を排気するための真空装置から成り立っている。本装置の特徴はねじりヲミ秤式電磁力平衡形で，試料に作用する静磁力が水平方向に測定される点である。したがって試料の質量変化が誤差にならず，プフは差助トラソスと電子管増11幅號で白動平衡式に言己録される・尚本装置はFaraday法による水平力測定法を採用している所から，試料は徴量でよく，その形状にとらわれることなく個体，粉体，液体の何れでも測定が可能である。且つ亦極めて弱い磁性を検出できる特色をも有する。次に本装置の代表的性能仕様を言己す。　1．測定範囲1，5，10，50，！00，200，500，　　　　　　　　1，000dyne　2．　汕1j定精度　測定範鵬の1％（最高O．01dyne）　3．　言式准ト容瑞岸　不三英ノレッポ．7φ×20nユnl，　　　　　　　　3φ×6rnn1　4．雰㎜1気可変天　　秤-=~~~---1 P ==1L_ ~ [ r~ l [ l! OOC '-~ T"I~~ ,. 1 ,~7T ･: ~tl -1-'- ~~~ ~ ~~ ------'--f--'~~ --500' 'c *~'!! l ----~ l ,,,4 J i l l ~!1' 　尚室温から1，200．Cまでは，シリコニット発熱体とプログラム温度制御装置を用い，0．5，1，2，5，！0，20oC／minの任意の速度で昇降温させ，直接X－丁幽線を記録することができる。また磁極問隙は50mmで，試料を収容しているジュワー瓶の使用により低概での測定も可能である。　例として本装股を使用して金属酸化物研究室において得られた結果を図に示す。これは室か泄」一1一ら950．Cの温度範囲にわたって測定したNb02の 構造変態に伴う帯磁率の変化の測定肺線を示す。高張力鋼の機械的性質に及ほす低温変態生成物の影響　溶接榊造用材として現在一般に広く用いられている非調質型の高張力鋼は，大郁分フェライト・パーライト組織を有する。これらの鋼においては溶接性の観点から映素丑をできるだけ低く抑さえ，他の合金元素を合理．的に添加Lて強さを高めているが，50kg／mm2級程度以上の強さを持つ高張力鋼にたると合金元素量が比較的多くたり，偏析とか冷却速度などによってフェライト・パーライト組織以外にベイナイトやマルテソサイトのような低汎変態生成物が混在することがしぱしぱあり，機械的性質に影響をおよぽす恐れがある。　鉄鋼材料研究部特殊鋼研究室では，高張力鋼の組織と機械的性質の関係について研究しているが，低炭素高張力鋼の機械的性質におよぽす低渦変態生成物の影響について，バーライト変態を遅くする効果の大きいMoの含有量と，焼ならし冷却速度を変えていろいろの混在組繊を有する鋼を造り，組繊と機械的性質の関係を調べた。　Moの添加最と冷却速度が大になると，ベイナイ組織，あるいは中問段階組織と呼ぱれている組繊成分が多くなる。薄膜試料の電顕直接観察によると，転位密度が低い初析フェライトとパーライトのほかに，転位を多く含みしぽしぱ巾が数μの板状を呈し炭化物を全くま含ないBainitic　Fer－rite部分，高転位密度のフェライト地に炭化物が方向性をもって並んでいるか，あるいは同じく蔵転位密度の板状フェライトの境界に炭化物が板状に析出しているベイナイト部分，およびきわめて転位密度の高い針状組織を呈するマルテソサイト椰分が概察されたoそしてこれらのベイナイトやマルテソサイトの部分と接する初析フェライト中に，境界から多数の転位が発生しているのが見られた。（写真1），これらの転位は膨張を伴う低汎変態生成物の変態時に導入されたひずみにもとずくものと思われる。　これらの低温変態生成物が混在すると，引張強さは全般的に増加するが，降伏点が消失し，か力比が著しく低下する。フェライト・パーライト組織の降伏比は0．7前後であったが，低温変態生成物の混在する鋼の耐力比は0．5前後に低下した。フェラィト・パー’イトラ組繊鋼の引張強さと降伏点は，Moの固溶硬化を補正すると，初析フェライトの平均結品粒経の平方根の逆数と直線関係があったが，低温変態生成物を含む試料でははっきりした傾向は認められなかった。　低温変態生成物が組織111コに混在した場合の機械的性質変化の中で最も顕著なものの1つは衝撃値である。50％延性破而遷移温度をフェライト結品粒度の対数に対してプロットしたのが図1である。これを見ると明らかに2つのグループに大別され，低概変態生成物を含む試料の伽はややぽらついているが，それぞれ直線関係があり，同じ結品粒度で比較して低温変態生成物の混在する試料は約50oC遷移温度が上昇する。以上のように高張力鋼の機械的性質はその組織によって大きな影響を受げることがわかる。写真1　初析フェライトとマルテソサイト（上）　　　ベイナイト（下）の境界に発生した転位　　　　図1　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－2一ど｛十空o 1■■　　■、、■L■　　■　■ユ　　■、、o o■’■’■’b’　o』■■＿＿■o9 、、P、一20㌔皿 ■■　　　　　　』9、、●、、一一〇一帥■■■07工うイ1・十パー一うイ 1・一一一一　1　』　l07工う付十肚岨蛮帖咋1」W＾■　　■1　　　　　　　　■■　■■　■ ●■21　．　　‘　　　　　　5　1　’I…1工‘冊jI…1工‘冊」フェライト納品粒度と衝1櫟遷移渦度の関係耐熱性電導用AI合金　Alに少鑑のZrを加えた含金が大容最発篭所，変電所の母線，送稲線用として使用され，短閂榊．司のピーク負荷や班赦時の健全阿線への遡負荷送電などに対処できることは知られている。　従来この系統の介金ではSiがO．2％以上念まれるとZrとFeの添加により肉、ヒした附熱性を低下すると考えられてきた。しかし研究の繍果Alに少盈のZrと共に適最のSiを加えることにより，導電率が高く，しかも機械的強度特に耐熱性の優れたA1禽金をつくることができる。　工業化研究部第2研究窒ではあえてSiを添加したAl－Zr含金が導雅率，機械的性質において優れた性質を示し，このようた性質をもたらす熱処理方法についても醐らかにしたo　図1はAl－Zr令金の導電率，機械的性質におよぽすSi添加の彫襟を示した。プロペルチ法で用いられるような断而の寸法も考慮して50x50mm角の金型に鋳造した・この侍金の再繍1掃1特性を充分に発郷させるためにはその質最効果を除く意味においてZrの添加を0．2％一定とした。またFeは0．1％一定になるように・したoこの場合必要た液棚線以上の鋳造漁度としては750．Cでょい。0，02～O，5％のSiを添カnしたAl－0．2％Zr合金は線材，板材になった後300．C，300hrの析出熱処理を行なって導租率，機械的性概を求めたO析出熱処理により導1電率を肉上する特色はSiを含むこの合金に固有のもので，Siの添加はZr5Si3の析舳こよってすみやかに導電率を1珂復する。室概における引張嚇さ，　耐力が0，2％S主で低くなっているのはこの命金のZrが多少低いためであるo0．2％以上のSiは導電率を向上し，機械的性質にとっても効果的な添加元索であることがわかるo　導電率，機械約性質ともによいと思われるAl－0．22％Z卜0．19％S…合金について多段の熱処理を行なったoすなわちこの禽金の10mm厚冷閥圧延材に対して300oC，2雀hr，400oC，24hrの二段熱処理を行ない，5mm厚まで冷閥圧延し，Wび300．C，24hrの熱処理を行なって1mmφおよび1mm厚まで線引および圧延を行なったOこれらの鴻砒聯，常．加縦の機械灼性質を250oC保持のl1糾舳こ対してプpツトした縞果を図2に示す。多段の熱処理は一同の熟処理によって導電率を向、1二するのに必要な時閥を大巾に短納する効果を持つ。多段の熱処理によって充分に導電率を上げた材料をさらに250．Cに迦統加熱したのは250oCという汎度が過術流によって電線の昇汎の危険があると認めらたているためである。導電率は250oC傑狩によって多少1壬η．1二し，1機械的性質はユ00hrの傑持によって大きく変化することはない。　Siを含むAl－Zr令金は．1二に述ぺたように耐熱性導篭用合金として種々の薯しい特色を有するので電線あるいは電気機縦の導電材料として猟度」二舛を伴う榔分に使用して好適である。　　　　　蝉1に時｛　　　　　　ω　　　　　　　　　　　　く固X・・　一州鰍さ・……一・一一慨籔忘　　．．．」＿；一＿＿＿　．．．　．．＿．．．．、　．．　　　　　　樹’力㌃　　　　　　　　　　　250℃　　　　　鮒．j」　5　　’w」’’∴。℃㌻　　　　　　　　　　　2㌧　　　O．l　O．2　0．3　0．4　0，5　　　　　Si％　図1　A1・0．2％2r禽金の灘　　　術綿，機械的側三質にお　　　．！二ぽすSi添加の1杉粋芋、20義却j’■…潮旺卒60aO■　一59く　川渓58）翰1■■■■　ユ止　■I　』 5？繕lj1切1拘隼欝20…56蜜’肌凹劇’力】5』■■　　　■　■L　’」　　一　　　　　　　　　　■皿■■ ■　　’　山』」…皿 ■■■…■■■⊥■…」　　　■」　■　　　　」■　■■■一　■　■■　1 」　山…n1 』　■　…lo 州1圭独さ…’’「1’25 ℃・一・鮒力・一…・一一■…　　■　山　■■…　1 ’■5 ■■一■1I■■　　1　1 30250℃1　」■■　　　■■ ■■1　’1－　1山 20仰ぴ■…室淑 O25　50 o　l o似棚1．辛1捌｛250．ω60a　渓58）　翰5？繕　欝　　伐…狩1時蝸｛250C）図2　A一一0－22％2r－0．19％　Si禽金の連続滅熱（250　oC）による榔班；和，機械　1’ん・1三i1貫の焚化一3一ヨーロッパ出張に寄せて製錬榔長 幽碓　柳橋哲夫　このたび，英国のロソドソで1捌准された1967年の聾1際湘妾会議（L　I．W一）の年次大会に舳；子し，その沈後約201三1閉近く欧州缶1玉1の大学，孤究所，会社二・箏を洲葛〕し，製銚分野に1臭」係する研究の火棚を視察する機金を与えられることができたo　会議は7月！0日から1畑まで！6の分科会に分かれて行なわれ，．16，ユ71］は本会の児学旅行にあてられた。彩、はヨ三として第一分科会のGas　Weld1ng　and　Allied　Pr㏄es－SeSの委員会に束大の州勝先生といっしょに1ヨ本の代表として舳竹した。会の巡行は座長がフラソス人の為にほとんどフラソス諦が月ヨいられ，時々融座・長が英識に翻訳するような状態で3ケ国語を航量ヨにあやつる英，独，仏，q、代表は非常に燦しく会議を巡めているが，］プゴアメリカ，日本，共産閥の代表はやや見当はずれの感をいだかざるをえなかった。1三1本の諭文としては川勝先坐三の“カドミウムー孤鉛の高縦月弓ろう披合金の性質に闘する研究”，及び鉄研の大介博土の“1ヨ本におけるガス圧接の現状”と魎する二つの幸臣沓が舳⊥1され，棚単にその内容が英諮で細介されたが，後者の論文は1≡1本のガス圧挫の理状を詳細に搬皆したもので！時間以上にわたって討諭が行なわれ，一各頼代表が1ヨ水の溶推披術の発歴に対し非’，常な1測心をよせていることが示された。金般約にみてll1本の代表は雀分科にわたって活発な発一炎を行ない，この困際学会で日本が重襲な役灘をはたしていることが推察された。　次に今［螢1のもう一つの出張舳勺である製鋏に闘する誠査では，大別すると製鉄，事i1鉄，新金鰍こ分げられ，それらにっいて棚蝋にその見闘を報皆する。　竣鉄関係ではフラソスの鉄鋼研究所（IRS1D）の㎎6Si6reの支所を訪ねた。丁度’編本所長の小生1三効悶依斌の手紙がついたところだったので］3．TRENT王N王所長の心あたたまるもてなしをいただき深い感銘をうけた。難’鉄原料1災係はSTBIB氏に案内され，特に旧一レソスル雌に産する低IlliI1位鉱石（32～34％Fe里O田のリモナイト系）のペレタイズソグにはじまって，その環元に関する工薬化詠験炎燈が一連換莱している状態を見学した宮つぎに製多1岡閥係を担1凶のC－ROEDRERに引きつがれ，酸索上i火転炉（6tOn）の自動化に闘する研究にっいて詳細な説幽をうけた竈この場舎非常に」参考になったことはエレクトiコニクス渕係の披術者がユo名近くおり，彼の研究に対してこれらの人迷が季足となって吻力する体舳こなっていることは我々として“他山の石”とすべきでないことを感じたしだいである。　さらにこのプフ胴の代表約な研究所としてベルギーの1コ蔓立冶金破究所（CNRM）を訪ねた。ここではR工IMPACH氏に案内され，蔵接彼の1…働率で猟究所から15分ぐらいかかる。Liegeの製鉄所の隣峻地区にある30tonの試験碕炉を児学した。ここには舟郁の鉄鉱石の貯廠所配禽焚脈，焼岳■■≡機箏一狐りのものが鮒えられ，炊州各杜からの依鰯研究で年閥8ケ月は稼動しているとのことであった。特包としては高圧換薬を行ないながら炉の香所からガス及び灰応坐成物を特易1jな装倣をコニ夫して採敬できるごとで，また炉の自動欄御の研究にも非徹な狢力がはらわれていることが認められた。　もLも我が禺の頼立機1蜘ここのような試験高炉が一遮ぐらいあるとすれぱ，かなり商度の利用が考えられるのではないかと思われた。　その他荻鉄，新金j．酬測係ではノルウェーのELKEM会杜のKristiansandの微究所と工場等を児学し，本研で研究された金鰯ツリコソに関する論文を討論することができた。　ドイツではDuisburgにあるDusburger　Kupferhむtte会杜を訪ね，ヨ三に硫酸燦についてここで開発された堅型の塩索処理のパイロッ3’ブラソトを屍ることカ…でき，我々の研究の災き参考となった岨ついでBOnnにあるVereinigte　Aluminium　Werkeの軽金属研究所の碗所長Dr。｝互一G1nsbergを訪閉，　氏より私達が長年研究しるアルミニウムの夜按瑛元法について種々の貨重な愁屍をうかがい，同じ研究分野の同志として人樋を趨越した菊工しさと手惑主激を受トナナこo　フラソスではPecbiney杜を訪ね，新金属榔・長のA．HEDDE氏とタソタル，ニオブ，チタソ金属に関するヨーロッパの鋤陶について詳細な討論がなされ，最後に研究所・長の’樽士にお会いLた際，同社が長年研究していた窒化アルミニウム法の二〔業化研究に金力をあげていることをうカ・カ；いタロること　カ；で一き’た。　一プ了∠F後±の葦訪’吊珂＝先U葛ine杜ではアルミニウムカーパイト法の〕二薬化試験を棚当大きな娩被で行ないつつあることが，拝見させてもらった写真から推定することができ，これらの破究が総べて彼等の独創にもとずいたものであらためてその点に敬刀艮せざるをえなかった。　イギリスではImperialCo1legeのProf．F．D，Rich－ardsonの研究室とCambridge大学のPro麦．R．W．K．｝五〇neycombeの研究窒を訪ねたが，その詳細な報告は別の機会にゆずることにする。　　　　　　（逓巻第1C7号）純映兼発行人　吉　　　　村　　　　　浩目〕　　刷奥村印鰯株式会杜　　　　　　　　束京郁千代［州茎：西芋11111肌一1－4発行所科学技術庁金属材料技術研究所　　　　　　　　　　　　　爽京郁薗艦区中虜懇2丁国3播王2号　　　　　　　　　　　　　　f匡蓋舌　　　国黒ミ　（712）　318ユ　（｛’セ看蜂）一4一