# Fileset

[tanabe_frbr.pdf](https://mdr.nims.go.jp/filesets/33e28d84-b51d-483c-87b1-e8d7b5728dd9/download)

## Creator

[田邉 浩介](https://orcid.org/0000-0002-9986-7223), 常川 真央, 高久 雅生, 江草 由佳

## Rights



## Other metadata

[疎結合構成によるFRBR モデルに基づく書誌情報システム](https://mdr.nims.go.jp/datasets/e19dd270-7551-4f44-929a-9d2978320563)

## Fulltext

研究論文疎結合構成によるFRBRモデルに基づく書誌情報システムA Loosely Coupled System for Bibliographic Information Based onFRBR Model田辺浩介1∗,常川真央2†,高久雅生3,江草由佳4Kosuke TANABE1∗, Mao TSUNEKAWA2, Masao TAKAKU3, Yuka EGUSA41 物質・材料研究機構企画部門科学情報室National Institute for Materials ScienceE-mail: TANABE.Kosuke@nims.go.jp2 筑波大学図書館情報メディア研究科University of TsukubaE-mail: tsunekawa7@gmail.com3 筑波大学図書館情報メディア系University of TsukubaE-mail: masao@slis.tsukuba.ac.jp4 国立教育政策研究所教育研究情報センターNational Institute for Educational Policy ResearchE-mail: yuka@nier.go.jp*連絡先著者 Corresponding Author本研究では，FRBR のWork・Expression のエンティティを，図書館などによって作成，管理された既存の書誌・所蔵情報と連動して扱うことができ，かつ，別々のシステムで管理されたWork・Expression エンティティをシステム間で相補的に利用できる疎結合構成の実装モデルを提案する．この提案手法は，Work・Expressionの記述のためのシステムを，Web上で提供されている既存の目録システムと独立して運用することを可能にしている．本研究では既存の目録システムとして CiNiiBooksを用いたシステムを試作し，その実現可能性を示した．We propose a loosely coupled implementation model that allows cataloging systems to record FRBRWork and Expression entities linking bibliographic records maintained by libraries. The proposed modelenables a cataloging system that records Work and Expression entities to operate independently fromexisting cataloging systems. We have developed a prototype system that uses CiNii Books as an existingcataloging system and have shown its feasibility.キーワード: FRBR，疎結合，書誌情報システムKeywords: FRBR, loose coupled system, bibliographic information system† 現所属: 日本貿易振興機構アジア経済研究所図書館1 はじめに現在の書誌情報は，AACR2（Anglo-AmericanCataloguing Rules 2nd edition;英米目録規則）[1]や NCR（日本目録規則）[2] などの目録規則によって作成されてきた．しかし，それらの書誌情報は，資料のデジタル化の進展や多メディア化に伴い，その利用に限界が見えてきたと指摘されている [3]．多メディア化によって，新たな検索ニーズが生まれたが，AACR2などの既存の目録規則では，それを満たすことが困難になってきた [3]．たとえば，AACR2 は資料の内容種別とキャリアタイプの区別がついていないため，同じ内容の作品を異なるメディアで入手したいといったニーズに対応することが困難である．また，書誌レコード間の関連情報を記述することができないため，たとえばある映画の原作の図書を探そうとして，原作のタイトルが映画と大きく異なっている場合の検索も同様に困難である．これらの新しいニーズに基づく調査と議論の結果から生まれたのが FRBR（Functional Re-quirements for Bibliographic Records，「書誌レコードの機能要件」;以下「FRBR」と呼ぶ）[4]である．FRBR における書誌情報の新しい概念モデルは，内容とキャリアの区別や資料間の関連を記録できるようになっており，1997 年にIFLA（International Federation of Library Asso-ciations and Institutions; 国際図書館連盟）が最終報告として発行して以来，多くの研究や分析の報告が行われている [5]．また，FRBR モデルを採用した目録規則として，RDA（Resource Description and Access）[6]が英語圏の図書館を中心として開発され，2010年に正式版が公開された．アメリカ議会図書館が 2013 年 4 月から RDA を採用し，また日本の国立国会図書館においても洋書の目録の作成に RDAを採用する [7] など，徐々に普及が進んでいる．また，NCR の改訂も，RDA をもとにした形で進められている [8]．同時に図書館業界の関連団体においても，日本図書館協会の目録委員会 [9] や大学図書館支援機構 [10]，FRBR研究会 [11]，Project Next-Lによる勉強会 [12] などにおいて，RDAならびにその基盤となっているFRBR モデルの理解と普及に向けての動きが出つつある．これらの状況にあわせて，図書館管理システムの側でも，FRBR や RDA への対応が進められている [3]．しかしながら，FRBR モデルにおいて導入された，作品の内容を表す Work（著作）およびExpression（表現形）の扱いには，いくつかの課題がある．Work や Expression をどのような形で目録システムの中で実装するか，またシステム上で，どのように書誌レコードを作成し，どのように利用者に提示するか，さらに複数の図書館で作成された FRBRの書誌レコードをどのように関連づけるかといった課題については，さほど多くの研究があるわけではない．FRBRのWorkや Expressionに類する書誌情報として，現在までも，特定の分野に対しては，作品典拠や著作索引が作られてきた．たとえば，「宮沢賢治の『雨ニモマケズ』が収録されている教科書が知りたい」といった，ある作品が収録されている出版物を検索するというニーズを満たすために，「国語教科書作品索引」[13] が作成されている．また，「アラビアン・ナイト」と「千夜一夜物語」のように，著者が不明でいろいろなタイトル表記で表現される著作をまとめて検索したいといったニーズを満たすために，日本目録規則では統一タイトルの存在が記述されており [2]，また NACSIS-CAT でも和漢古書の統一書名典拠が作成されている [14]．これらのような，Work や Expression に相当する書誌レコードを入力する例は特定の分野の資料に限られており，既存の目録規則でも明示的な入力を指示されていなかった．しかし，FRBR に基づいて作成された新しい目録規則である RDA では，現在までに作成されてきた著作索引に相当する情報を入力できるようになっているため，今後 FRBRのWorkや Expressionに相当する著作情報を入力する必要性は大きくなると考えられる．しかし，著作情報の作成にはいくつかの課題が指摘されている．資料に対して FRBR のWork に相当する著作情報を記述するには，その資料が属する Work を識別し，他の Work と同一のものかどうかを識別（同定）する作業が必要になる．Work の同定を機械的に行う方法として，OCLCの FRBR Work-Set Algorithm[15]が提案されているが，機械的な同定作業は精度に限界があり [16]，手動での著作の同定作業が必要である．そもそも，どのWorkとどのWorkを同一のものとして扱うかは，資料や目録に求められる機能などによって異なるため，Workの識別は困難な作業である [17]．YeeはWorkを識別するデータの不足が，FRBR 化された目録システムを作成する上での問題になっていることを指摘している [18]．これらの問題の解決方法として考えられるのが，ある資料に対して，その分野の専門知識を持つ図書館やコミュニティが Work や Expressionに相当する著作情報を作成することである．その著作情報を他の図書館やコミュニティと相互補完的に共有することにより，著作の識別を容易にし，著作情報の作成を支援できると考える．そこで本研究では，その解決方法を実現するために，図書館やコミュニティごとに著作情報を作成し，既存の図書館システムと連携できる，疎結合構成によるシステムの実装モデルを提案する．2 FRBRFRBR は，書誌レコードが備えるべき機能的要件を検討するために開発されたモデルである．FRBR の目標は，多メディア化する資料に対する利用者本位の図書館目録を実現するための，書誌記述の新しい枠組みを構成することである [4]．FRBR は書誌レコードを表すために，エンティティ-リレーションシップモデルを採用している．FRBR モデルでは 10 個のエンティティが定義されており，そのうち以下の 4つが資料について記述するためのエンティティである．なお，個人・団体について記述するためのエンティティや，件名を記述するためのエンティティも存在するが，本研究では対象としない．• Work（著作）ひとつの作品を表す• Expression（表現形）ある Work の文字や音声としての表現を表す• Manifestation（体現形）ある Expressionが本や CDのような物理的媒体に記録された状態を表す• Item（個別資料）個人や図書館によって所有されているあるManifestationの複製のうちの 1部や 1枚を表すWork1:'Harry'Po,er'and'the'Philosopher’s'Stone�Expression1:1,.36��7'Manifesta<on1:Bloomsbury��[�]'''''''''''''''''(ISBN:9780747532699)'item1:��������'��item2:������'��Expression2:�(�&"'Manifesta<on2:*52)*40-[CD]''''''''''''''''''(ISBN:190754500X)'Manifesta<on3:*52)*40-[+/03]�'''''''''''''''''(ISBN:1855493942)'Expression3:1,.36���7'Manifesta<on4:!��%��[�]'''''''''''''''''(ISBN:9784915512490)'Item5:���� �#��'�1'Item6:���� �#��'�2�Item4:$����� �#��'+/03'Item3:� �� �#��'CD'図 1 FRBRモデルの概念図 (同一Work内の関係図)図 1 に，小説 “Harry Potter and the Philoso-pher’s Stone” を例に描いた FRBR モデルの概念図を示す．図中の四角はエンティティを，矢印はリレーションシップを表している．資料を記述するためのエンティティ間の関係は，ひとつの資料を表す際に，階層的な関係として定義されている．例えば，Work1は，“Harry Potterand the Philosopher’s Stone” という知的な創造物である Work を表している．この Work1 を英語テキストで表現したものが Expression1，Expression1 をもとにして Bloomsbury 社が出版した本を表したものが Manifestation1 であり，Manifestation1 の出版された本のうちの 1冊が Item1 である．Expression は，Work の表現そのものを表すものであり，英語のテキスト(Expression1)，読みあげた音声 (Expression2)や翻訳したテキスト (Expression3) などがある．Manifestationは，出版などによって実際に何らかのメディアに収録された総体を示すものである．Bloomsbury 社から出版されたハードカバーの本 (Manifestation1)や，読みあげ音声を収録して出版された CD(Manifestation2) やカセット (Manifestation3)，翻訳されたテキストを収録した本 (Manifestation4) などである．最後に Itemは，個別の具体物であり，いわゆる所蔵レコードにあたる．例えば，足立区立図書館の蔵書の「ハリー・ポッターと賢者の石」のある 1冊 (Item5)と別の 1冊 (Item6)は別の Itemとなる．図 2は，複数のWorkの関係を示したものである．「後継を持つ」という矢印によって表せるリレーションシップによって，小説 “HarryPotter and the Philosopher’s Stone”（Work1）には，続編（Work2）があることを示している．“Harry Potter”シリーズ（Work0）は，「部分を持つ」というリレーションシップによって，2つのWork（Work1とWork2）をこのシリーズに持つことを示している．小説 “Harry Potter andthe Philosopher’s Stone”（Work1）は，「変形を持つ」というリレーションシップによって，映画化されたWork（Work3）があることを示している．!"#$%&'()##*'+",-#')./''01-''21)34-#56'7-8#-0!!"#$9&'()##*'+",-#'!!"#$:&'()##*'+",-#')./''01-''+1;<"6"=1-#>6'70".-'?'3"@;-A!!"#$B&'()##*'+",-#')./''01-''+1;<"6"=1-#>6'70".-!"#$%&'!()$%&!*+$%&!"#$%&'!!"#$C&'()##*'+",-#')./''01-''21)34-#56'7-8#-0'?'3"@;-A!*+$%&!()$%&!図 2 FRBRモデルの概念図 (複数Work間の関係図)このように，FRBR は書誌情報を複数のエンティティに分割し，そのエンティティ間のリレーションシップを定義することによって書誌情報を記述する．このため，利用者が目録を検索する際，ある作品の続きの作品，翻訳，翻案，パロディ，また映像化や小説化によって制作された作品情報を，リレーションシップをたどることによって入手できるようになり，情報探索の利便性の向上が期待される．3 提案するシステムの構成と特徴CiNii Books[19] や NDLサーチ [20]，各図書館の OPACや図書館業務システムなど，既存の図書館関連システムは，FRBR に基づいて設計されたものではない．しかし，それらのシステム上に存在する書誌レコードはManifestation，所蔵レコードは Item に相当すると考えられ，これら既存の図書館関連システムは FRBR モデルの Manifestation と Item を扱うシステムに相当すると言える．そこで本研究では，FRBR のWork・Expressionのエンティティを，図書館によって作成・管理されている既存の書誌・所蔵レコードと連動して扱える，疎結合構成の実装モデルを提案する．3.1 システムの構成提案するシステムの概要を図 3 に示す．本システムは，WE(Work・Expression)シ ス テ ム ，MI(Manifestation・Item) ハ ブ ，MI(Manifestation・Item)システムの三層で構成される．WEシステム・MIハブ・MIシステムの各システムはそれぞれ独立して管理され，パーマリンクや WebAPI を通して連携して動作する．本論文ではこれを「疎結合構成」と呼ぶ．図 3において，円柱はシステム，実線はシステム内でのデータベースの関連，点線はシステム間のハイパーリンクを示している．また，矢印で示されている画面は，各システムで表示される画面に対応している．WE システムは FRBR のうち Work と Ex-pressionの管理を行うためのシステムである．MIシステムは Manifestationと Itemの管理，つまり書誌レコードと所蔵レコードを管理するためのシステムである．これは各図書館のOPAC やその後ろで動いている図書館業務システムに相当する．MIシステムは，後述のMIハブと接続を行うために，Manifestationに相当する書誌レコードについて, その書誌レコードを収録している MI ハブへのリンク，もしくは書誌レコードの IDを保存できる必要がある．MIハブは，WEシステムとMIシステムを関連づけるシステムである．MIハブでは，複数の図書館の書誌レコードを検索・閲覧することができる．MIハブの各書誌レコード (Manifestation)にはパーマリンクがあり，各図書館の MI システム上で該当する書誌レコードや所蔵レコードへのリンクがある．MIハブとWEシステムは，Manifestationに相当する各書誌レコードのパーマリンクを用いて接続を行うため，MIハブとなるシステムは，書誌レコードのパーマリンクを保持していることが必須要件となる．また，MIハブには，Manifestation相当の書誌レコードをXML や JSON 形式で提供するための WebAPIの実装が強く求められる．MI ハブに WebAPIが実装されていることにより，WE システム上でWorkや Expressionを表示する際に，それらに関連するManifestationのタイトルや ISBNを表示することができるようになる．MI ハブとして想定される既存のシステム(Webサービス)には，CiNii Booksや NDLサーチ，カーリル [21]，WorldCat[22] などがある．MIハブに存在しない書誌レコードに対する Workや Expressionは，WEシステムでは登録できないため，登録したいWorkや Expressionに関連する書誌レコードを収録している MI ハブを採用する必要がある．WEシステムは，Workや Expressionに関連した Manifestationの情報として，MIハブの各書誌レコードに付与されたパーマリンクのみを記録する．WE システム上の表示等で必要になったManifestationの情報についてはその都度，MIハブの書誌レコードのパーマリンクを利用してMI ハブにアクセスして取得する．図 3 において，WEシステム内で点線の四角で表されているManifestation は，URL のみを WE システムに記録していることを示している．Manifestationの URL のみを WE システムに保存することによって，MI ハブ内で書誌レコードの修正等があった場合も随時反映することが可能になる．また，WE システムは既存の MI システムやMIハブとは別に構築することができる．WEシステムの運用は，図書館に限らずさまざまなコミュニティ単位で行え，MI ハブや MI システム上の書誌レコードをもとにWork・Expressionに関する情報を蓄積し，共有することが可能になる．さらに，WE システムは複数存在することができる．図 3は，4つのWEシステムがひとつの MI ハブに対して存在していることを示している．個々の WE システムは別々のコミュニティによって運営されているが，各WEシステム上の Work や Expression のエンティティは，WEシステム1   Manifesta-on   樹村房 Manifesta-on   東京書籍 Expression1.1   動画 Manifesta-on1.1   ヘラルド Manifesta-on   ヘラルド Manifesta-on   樹村房 Manifesta-on   東京書籍 Item Item MIハブ   Work1.1   ごんぎつねアニメ MIシステム          Manifesta-on   ヘラルド   ごんぎつね Expression1      文字（日本語） Work1   ごんぎつね Manifesta-on1   東京書籍 Expression3      文字（日本語） Work3   情報検索演習 Manifesta-on3   樹村房 MIシステム                 Item MIシステム Manifesta-on   東京書籍 WEシステム2   WEシステム4   Expression1      文字（日本語） Work1   ごんぎつね Manifesta-on1   東京書籍 WEシステム3   Item システム   利用者 リンク リンク 図 3 提案するシステムの全体構成図WEシステム1 WEシステム2   MIハブ上に   複数のWEシステム上の   関連を表示する Work1   ハリー・ポッターと   賢者の石（映画） Expression1   映像 Work1’ Expression2   映像+対訳字幕 Manifesta6on2   iPadアプリケーション WebAPI経由で   WorkのURLを   取得・保存 Manifesta6on1   DVD MIハブ   Work2   ハリー・ポッターと   賢者の石（映画） Manifesta6on1’ Manifesta6on2’ 図 4 WEシステム・MIハブでのデータの流れハイパーリンクで他のWEシステムや MIハブと接続されている．WE システムは，ハイパーリンクを使用して他の WE システムの Workや Expression の情報を参照し，その情報をコピーして保存することができる．WE システムは，システム上のWorkや Expressionの情報をJSON 形式で出力する WebAPI を備えており，コピーにはこのWebAPIを使用する．コピーの際には，コピー元のWEシステム上に存在するエンティティ全体をコピーするのではなく，コピー元の URL のみをコピーするようになっている．これによって，コピー元のWEシステム上のWorkや Expressionのエンティティに対して，エンティティの分割や粒度の異なる情報の追加など，独自の修正を行うことができる．また，MIハブの URLを用いることで，コピー元のWorkや Expressionの情報を共有し，参照や比較を行えるようになっている．図 3では，WEシステム 3に，WEシステム2に存在する「ごんぎつね」のWorkに対する，関連 Work が作成されている例を示している．WEシステム 3は，WEシステム 2上の「ごんぎつね」のWork情報をWebAPIを用いて取得し，WEシステム 3上のデータベースにコピーする．また，コピーした Work 情報に対して，WE システム 3 上で Expression と Manifestation の情報を追加している．WE システムは，そのシステムに存在するWork エンティティを別の WE システムにコピーすることで，その Work から派生する，コピー元のWEシステムに存在しない ExpressionやManifestationを作成し，関連づけることができる．たとえば，図 4 において，WE システム2 は，WE システム 1 で作成された Work エンティティ（Work1,「ハリー・ポッターと賢者の石（映画）」）を，WebAPI を使用してコピーし（Work1’），そのWorkエンティティをもとに新たなWorkエンティティ (Work2)を作成し，そのWorkの Expression（Expression2,「映像 +対訳字幕」）やManifestation（Manifestation2,「iPadアプリケーション」）を作成していることを示している．このとき，Work1’はコピー元のWEWEシステム   MIシステム   DB Manifesta/on   樹村房 Manifesta/on   東京書籍刊 リンク Expression   文字（日本語） Manifesta/on   東京書籍刊 DB Manifesta/on Manifesta/on   樹村房 Manifesta/on   東京書籍刊 システム利用者 Item Item MIハブ   Work   ごんぎつね MIシステム             Item  Manifesta/on   東京書籍刊 （CiNii   Books） （B図書館） （A図書館） ごんぎつね           WEシステム 図 5 開発システムの構成図システム上の Work エンティティの URL のみを保持している．WE システム 2 にコピーしたWorkエンティティ（Work2）に，コピー元であるWork1の URLを保持することで，WEシステム2 で作成された Expression2 や Manifestation2の関連情報から，WE システム 1 で作成されたWork1，さらにそのWork1に関連づけられている Expression1 や Manifestation1 をたどって取得することができるようになる．また，WEシステムに備えられているWebAPIを MI ハブから利用することもできるようになっている．WE システム上の Work は，作成元となった MI ハブの URL の情報を持っているため，WE システムに対して MI ハブ上のManifestation の URL を検索パラメータとして送信することで，その Manifestation に対するWorkの一覧を取得することができる．3.2 開発システム本研究において新たに開発したのは，WE システムに相当する部分である．WE システムはNext-L Enju Root[23] をもとに開発した．Next-L Enju Root は，Ruby on Rails，Apache Solr，PostgreSQL 上で動作する書誌管理システムである．図 5 に，開発したシステムの構成図を示す．本研究では，今回提案したシステムの実装例として，MI ハブに CiNii Books を採用したシステムを開発した．CiNii Books を採用した理由は，CiNii Booksのデータ供給元である書誌ユーティリティ NACSIS-CATには，2013年 4月現在，1258の参加図書館があり [24]，1千万件以上の書誌レコードと，1 億件以上の所蔵レコードを収録している [25] など大規模なデータ量があること，書誌詳細表示から「OPAC」リンク等を通して参加図書館の OPACの書誌詳細表示へ直接たどることができることなど，今回提案したシステムの利点を示せると想定したためである．今回は，MI ハブに CiNii Books を採用したため，MIシステムに該当するのは，NACSIS-CATに参加している図書館の OPACや図書館業務システムとなる．Ref. http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA45182312図 6 CiNii Books（MIハブ）を表示している画面3.2.1 WEシステムを使用した関連情報の登録方法関連情報の WE システムへの登録は，手動で書誌レコードの URL を入力する方法と，WE システムで提供するブックマークレットを使用する方法がある．ブックマークレットはJavaScriptを利用しており，Internet ExplorerやFirefox をはじめ，現在利用されている多くのWebブラウザで動作する．以下ではブックマークレットを使用して MIハブとWEシステムを連携させ，Work・Expressionエンティティを記録する方法を説明する．まず，関連情報の作成対象とする書誌レコードを，MIハブ上でWebブラウザに表示する．たとえば，図 6は「Harry Potter and the philosopher’sstone」を CiNii Books（MIハブ）で表示している例である．次に，あらかじめブラウザに登録しておいたブックマークレットを用いて，作成対象の MIハブの URL を WE システムに引き渡す．ブックマークレットの JavaScriptのコードとWEシステムに書誌レコードの URL を引き渡す際の書式例を図 7に示す．図 6のブラウザの上部の「ブックマークレット」をクリックし，ブックマークレットを実行すると，WEシステムに遷移し，該当するMIハブの書誌レコードに対する Work を記録する画面に移動する (図 8)．図 8にはすでにWEシステムに登録されているすべてのWorkの一覧が表示されているので，そこから対応するWorkを検索して選択するか，対応する Work が存在しなければ右メニューの「New Work」リンクをたどって，新規 Work を作成する画面に移動し Work のタイトルを入力する．図 9は，「New Work」リンクをたどって，新規Work作成画面に移動し，タイトル「Harry� �javascript:window.location.href=’http://we-system.example.jp/works?manifestation_url=’+encodeURIComponent(location.href);� �(a) JavaScriptのコード� �http://we-system.example.jp/works?manifestation_url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fncid%2FBA44567129� �(b) MIハブの URLをブックマークレットで呼び出す例図 7 MI ハブ上において動作させるブックマークレットのコードとリンク先 URLの例図 8 Work の一覧表示画面．MI ハブの書誌レコードに対応するWorkを選択する図 9 Workの新規作成画面Potter and the philosopher’s stone」を入力したところである．図 9において「Create Work」ボタンをクリックして，Workを新規に作成すると，そのWorkに対応する Expressionを作成する画面に移動する（図 10）．図 10は，新規 Expression作成画面において，言語項目に「English」，表現の種類に「text」と入力したところである．図 10において「Create Expression」ボタンを押して，Expressionを新規に作成すると，MIハブの書誌レコードの URL に対応する Manifes-tationが，その Expressionに対応する Manifes-tation として自動的に作成され，Manifestationの詳細表示画面 (図 11) に移動する．この時点で，Work・Expression・Manifestationエンティティの作成と，それぞれのエンティティ間のリレーションシップの登録が完了する．WE システムのManifestationエンティティにはMIハブの URLが登録され，MIハブへのアクセスが可能になる．図 11に示す，WEシステムで表示されるMan-ifestationの書誌情報（タイトル・著者・出版者など）は，MI ハブの WebAPI から取得して表示している．ここでは，CiNii Books サービスの WebAPI[26] を通じて XML ファイルを取得し，表示している．また，詳細画面下部には，Work，Expression，Manifestationの関連を示すグラフがクリッカブルマップとして表示され，クリッカブルマップ上の各エンティティをクリックすると，そのエンティティの情報を表示図 10 Expressionの新規作成画面図 11 Manifestationの詳細表示画面図 12 ExpressionとManifestationの多対多の関連を示すグラフRef. http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB12058530図 13 CiNii Books（MI ハブ）で「ハリー・ポッターと死の秘宝」を表示している画面する詳細画面に移動する．たとえば，図 11の例で “English text” をクリックすると，対応するExpression の詳細情報が表示される．Work やExpression の詳細画面でも，同様のクリッカブルマップが表示される．WE システムは，FRBR で示されているエンティティ間の一対多・多対多の関連を扱うことができる．たとえば図 12は，Work「Anne of GreenGables」の詳細表示画面に表示されるクリッカブルマップである．このクリッカブルマップでは，Expression「E1. English text」が「M1. 赤毛のアン = Anne of Green Gables」[27]（英語教材で，日本語テキスト・英語テキスト・英語読み上げ音声ファイルが収録されている，CD つきの本）と「M6. Anne of Green Gables」[28] のふたつの Manifestation に関連づけられている一方，Manifestation「M1. 赤毛のアン = Anne of GreenGables」が「E1. English text」「E2. 日本語 text」「E3. Engish audio」という 3つの Expressionに関連づけられていることを示している．3.2.2 複数のWEシステムの連携次に，他のWEシステム上にすでに作成されている Work の情報を流用して入力する手順を示す．まず，関連情報の作成対象とする MI ハブの書誌レコードを，Webブラウザで表示する．図 13では，CiNii Booksで「ハリー・ポッターと死の秘宝」(http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB12058530)を表示している．この画面で WE システムの図 14 連携先のWEシステムからWorkエンティティの情報を取り込む例図 15 連携先のWEシステムにあるWorkをコピーして Expressionを作成する例ブックマークレットを実行すると，先ほどの登録例と同様に，WEシステム上に登録されているWorkの一覧画面に遷移するが，すでに連携先のWEシステムに登録対象の資料に対応するWorkが登録されている場合，画面の右部分に，そのWorkが表示される（図 14）．これは，登録対象の資料に付与されているMIハブの URLで，連携先のWEシステムを検索した結果を表示している．ここでは，先ほどMIハブで開いた URLである “http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB12058530”（「ハリー・ポッターと死の秘宝」）を含んでいるWorkが，すでに連携先のWEシステムに登録されていることを示している．連携先のWEシステムの検索結果として表示された Work のタイトルの横には，「取り込み」というボタンが表示される．この「取り込み」ボタンを選択すると，連携先のWEシステム上のWorkの情報が，WebAPIを経由して自組織のWEシステムにコピーされる（図 15）．連携先の WE システムからは，図 16 の構造を持った XML ファイルが出力されるので，自組織の WE システムはこの XML ファイルを解析して，自動的に Work 情報を作成する．また，コピー元の Work とコピー先の Work の関連情報を保存するために，コピー元の Work が持つ連携先の WE システムでの URL も同時にコピーされる（図 17）．コピーされた Workに対して，上述した Work の新規作成の例と同様に Expression を作成すると，MI ハブの書誌レコードに相当する Manifestation や，Work・Expression・Manifestation の間の関連情報も自動的に作成される．今回は MI ハブとして CiNii Books を採用したが，他のMIハブを採用する場合は，WEシス� �<work><title>Harry Potter and the Deathly Hallows</title><variant_title>ハリー・ポッターと死の秘宝</variant_title><form_of_work>Book</form_of_work><date_of_work>2007-07-21</date_of_work><intended_audience>全般</intended_audience><url>http://root.next-l.jp/works/3</url></work>� �図 16 連携先のWEシステムから出力されるWorkエンティティの XMLファイル図 17 連携先のWEシステムからコピーしたWork エンティティの詳細画面．コピー元のWEシステムの URLが含まれているテム上の表示等で必要になったManifestationの情報を取得する部分（WebAPIで取得した XMLや JSONの解析）の実装コードを修正するのみで済む．たとえば，MIハブを NDLサーチに変更し，タイトルの取得の部分を変更する場合であれば，図 18 を図 19 にするようなわずかな変更をWEシステムにほどこすだけで対応できる．なお本研究では，個々のWEシステムが単一のMIハブを用いることを想定している．4 考察4.1 本システムの特長FRBR モデルを実装した図書館システムは，すでにいくつか開発・公開されているが，それらのシステムで使用している書誌レコードのFRBR 化は，既存の書誌レコードを FRBR モデルに沿ったものに機械的に変換する方法と，新たに人手で FRBR モデルによる書誌レコードを作成する方法のふたつに分けることができる [29]．前者の例には OCLC FictionFinder[30] やAustLit[31] が，後者の例には VTLS Virtua[32] やLibraryThing[33]，RIMMF[34] がある．本研究では後者の，人手で FRBR モデルによる書誌レコードを作成する方法を対象とし，前者は対象として扱わない．� �# 変数 urlは書誌データの XMLの URLdoc = Nokogiri::XML(open(url))doc.at("//dc:title").content� �図 18 WE システムで CiNii からタイトルを取得するコード� �# 変数 urlは書誌データの XMLの URLdoc = Nokogiri::XML(open(url))doc.at("//dcterms:title").content� �図 19 WE システムで NDL サーチからタイトルを取得するコードVTLS Virtua では，FRBR の Work エンティティに対応する書誌レコードを目録作成者が入力できるようになっている [35]．また，Library-Thingは，利用者が同一の著作と判断した著作について，複数の ISBN を登録できるようになっている [36]．上述のような人手による FRBR モデルの書誌レコードの作成に対応している既存のシステムと，本研究で提案するシステムが大きく異なる点は，既存の FRBR 対応システムが FRBRの Work-Expression-Manifestation-Item の構造を単一のシステムで扱っているのに対し，本研究は Work-Expression と Manifestation-Item の構造を別々のシステムで扱う，疎結合構成をとっていることである．たとえば，図書館が新たに FRBR による書誌レコードを作成しようとする場合，既存の FRBR対応システムが実装している，疎結合構成をとらない手法では，その図書館が現在使用している図書館システムに対して，システムの入れ替えやデータ項目の追加などの変更を加える必要がある．また，複数の図書館で Work-Expression の情報を共有する場合，共有を行う図書館の図書館システムも，FRBR モデルによる書誌レコードを扱うための変更を加えなければならない．本研究による手法では，Work-Expressionは既存の図書館システムと分離されたシステムで管理するため，既存の図書館システムに手を加える必要はない．また，本研究の WE システムは Work-Expressionの情報をパーマリンクとWebAPIを用いて公開しているため，それらの Work-Expression の情報を他のシステムと共有することも容易である．WE システムの Work-Expression の情報を他のシステムから利用する例として，MI システムとの連携の例を示す．図 20は，MIシステムに「赤毛のアン」が収録されている状態を模した画面である．この画面に存在する「関連著作の検索」リンクは，MIシステム上の書誌情報に対応するMIハブの URLをパラメータに含んだWE システムへのリンクである．このリンクを選択すると，WE システムは，その MI ハブのURL に対応する Manifestation の詳細画面を表示する（図 21）．Manifestation の詳細表示画面には，そのManifestationに関連づけられているWorkや Expression，MIハブへのリンクが表示されているため，MIシステムのユーザは，所蔵している「赤毛のアン」に対して，別の言語や媒体で出版されている「赤毛のアン」を検索し，所蔵情報を知ることができる．図 22は，WEシステムで提供される MI ハブへのリンク先の例であり，この場合は英語で出版された「赤毛のアン」が表示されている．このとき，MIシステムに追加する必要があるのは，MIハブ上の書誌情報に対応する MIハブの URLをキーにした，WE システムの検索画面へのハイパーリンクのみである．図 20 MI システム上の「赤毛のアン」．丸印で囲んである部分が「関連著作の検索」リンクになる一方，疎結合構成をとることのデメリットとして，エンティティ間の関連の整合性を保つことが難しいという問題がある．たとえば，なんらかの事情で Manifestation が削除されたものの，その Manifestationに関連づけられているWorkが削除されなかった場合，他のManifestationと関連づけられていない孤立した Work が存在することになる．Manifestationを削除する前に関連する Work が存在するかどうかについて，密結合システムでは単一のシステムを検索すれば図 21 WEシステム上の「赤毛のアン」Ref. http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA86950007図 22 MI ハブ上の「赤毛のアン」．WE システムからリンクされている確認できるが，疎結合システムでは複数のシステムに対して問い合わせを行わなければならず，コストの高い処理となる．ただし，書誌情報が削除されることは頻繁には発生しないと考えられるため，本システムではこの問題は許容できるものとしている．4.2 3層構造の疎結合モデルの必然性本研究では，WE システム・MI ハブ・MI システムの 3 層構造の疎結合モデルを提案した．FRBR モデルに基づくシステムを構築するのであれば，MI ハブを省略した 2 層構造にして，WE システムと MI システムを直接リンクすることも考えられる．しかし，本研究では，次に述べる理由によって，MIハブを加えた 3層モデルを提案した．WEシステム上には，Work・Expressionに加えて，Expression に対応する Manifestation のURL を保存するようになっているため，MI システム上のManifestationにパーマリンクが付与されていれば，WEシステムとMIシステムを直接リンクすることが可能である．しかし，現時点では必ずしもすべての MI システム（一般的な OPAC）がManifestation相当の情報のパーマリンクを提供しているわけではなく，その機能を有しているシステムは少数にとどまっているのに対し，Manifestationのパーマリンクと，その Manifestation に対応する Item へのリンクを提供する MI ハブ相当のシステムは，すでに構築と運用が行われており，多くのユーザが利用している．さらに，それらの MI ハブ相当のシステムの多くはWebAPIを備えており，WEシステム上に保存されているMIハブの URLを用いて，WEシステム上にManifestationのタイトルや ISBNを表示することができる．また，WEシステムのWebAPIを用いれば，複数のWEシステムの Work 情報を集約して表示する機能をMI ハブに追加することも可能となるため，MIハブの利便性をさらに向上させることが期待できる．本論文ではこれらの実務面の理由により，提案するモデルにMIハブを加えている．将来的に，Manifestationにパーマリンクを付与したMIシステムが普及した場合には，MIシステムとWEシステムを直結したモデルも考えられるであろう．4.3 複数コミュニティによるシステムの連携複数のWEシステムを用いた基本的な連携の例は，すでに本論文の「3.2.2複数のWEシステムの連携」で述べているが，ここではより複雑な状況でのシステム連携の例を述べ，議論する．同じ資料であっても，コミュニティによっては，Workを作成する基準が異なることが考えられる．本システムは，そのような状況においてもWEシステム・MIハブの連携により，Work間の関連の参照や作成ができるようになっている．Work を作成する基準にはさまざまな場合が考えられるが，ここでは一例として，複合著作の扱いが異なる場合，ならびに資料の内容の部分的な変更を派生著作にするかどうかの基準が異なる場合を挙げ，WE システムや MI ハブの連携動作を示す．4.3.1 複合著作の扱いが異なる場合まず，ある作家の全集について，あるコミュニティでは「全集」というひとつの Work のみを作成するが，別のコミュニティでは全集に収められた作品それぞれについて Work を作成する，という場合の例を示す．ここでは，「ごんぎつね」と「手ぶくろを買いに」という児童小説が2 編収録された 1 冊の絵本である「ごんぎつねとてぶくろ」[37] を示すManifestationに対して，A 図書館と B 図書館が Work・Expression を作成する例を示す．A図書館は文学研究を専門とする図書館であり，B 図書館は一般的な図書館であるものとする．つまり，A図書館と B図書館は，Work・Expressionの作成について，異なる基準を持っているものとする．MIハブ上にある「ごんぎつねとてぶくろ」というManifestationに対して，A図書館は「ごんぎつねとてぶくろ」「ごんぎつね」「手ぶくろを買いに」という 3つのWorkを，B図書館は「ごんぎつねとてぶくろ」という Work を，それぞれのWEシステム上に作成する（図 23）．このとき，A図書館と B図書館は，同じ MIハブの情報を参照してWorkを作成しているのであり，互いのWEシステム上のWorkをコピーしていない．しかし，この状態でも，MI ハブが A 図書館と B図書館のWEシステムの URLを認識していれば，MI ハブが Manifestation「ごんぎつねとてぶくろ」についての自身の URLをWEシステムに送信することで，Manifestation「ごんぎつねとてぶくろ」に対する Work の一覧を取得し，それぞれの Work へのリンクを MI ハブ上に表示することができる（図 24）．これによって，WE システムや MI ハブで資料を検索するユーザは，A図書館と B図書館で作成された Work の一覧を MI ハブで参照することができるようになる．また，A図書館のWEシステム上の Work から MI ハブ上のハイパーリンクを経由し，B 図書館の Work に到達することができるようになる．ただしこの時点では，ユーザには A図書館で作成されたWorkと B図書館で作成されたWorkの関連について，「何らかの関連がある」ということしか提示することができない．A 図書館の Work と B 図書館の Work が MIハブ経由で接続されると，A 図書館と B 図書図 23 複合著作に対するWorkの作成例図 24 MI ハブを用いた複数の WE システムの連携例図 25 WEシステム間のWorkの関連作成館は，お互いの Work に何らかの関連があることを知ることができる．もし，A 図書館の WEシステムに存在する Work に対して，B 図書館のWEシステムに存在するWorkとの関連を詳しく設定したい場合は，A 図書館の WE システムの Work を WebAPI を用いて B 図書館のWE システムにコピーし，その Work に対して関連の種別を設定する（図 25）．A 図書館と B図書館では上述のとおり Work の作成の基準が異なっているが，その場合でも Work の関連の種別（“same as”や “has part”など）を示すことによって，異なる基準で作成された Work の間の関連を作成したり，参照したりすることができるようになる．よって，B図書館のWEシステムのユーザは，B 図書館が「ごんぎつねとてぶくろ」に収録された個々の作品に対するWorkを作成していなくても，A図書館のWEシステムを参照することにより，個々の作品の Workの情報を得ることができる．一方，Work間に何らかの関連があることが示されるだけで十分であれば，WE システムから Work をコピーして関連を設定する必要はない．4.3.2 派生著作にするかどうかの基準が異なる場合次に，内容の一部が変更された資料について，その変更を派生著作，つまり別の Work とするか，元のWorkに対する Expressionとするかの基準が異なる場合についての例を示す．たとえば，「教科書の社会史」という書籍 [38]の Manifestation に対して，A 図書館と B 図書館がそれぞれ「教科書の社会史」という Workを作成した後（図 26），「教科書の社会史」の 2刷 [39] が内容の変更を伴って刊行された場合である（図 27）．1 刷しか刊行されていない時点では，A 図書館も B 図書館も「教科書の社会史」というひとつの作品に対して Work を作成しており，この時点では A図書館のWork(W1)と B図書館のWork(W1’)は同一のものとして，“same as” という関連を作成することができる（図 26）．しかし，内容が異なっている作品が 2刷として刊行されると，A 図書館のように「2刷」を Expressionとして扱うか，B図書館のように Work として扱うかの違いが発生する可能性が考えられる．このとき，2 刷の刊行以前に作成されていたW1とW1’の間の “same as”という関連は，2 刷の刊行後には誤りとなってしまう（図 27）．Work間の関連の整合性を維持するためには，上述の事例のような，事後的な Work の追加による関連の齟齬を検知するための仕組みを整備する必要がある．ただし，本システムではWorkはMIハブ上のManifestationをもとに作成されるため，ManifestationのURLを検索キーとして図 26 「教科書の社会史」2刷刊行前の関連図 27 「教科書の社会史」2刷刊行後の関連図 28 「教科書の社会史」1刷・2刷の関連を修正した状態WE システムの WebAPI を呼び出し，Work の一覧を取得することによって，関連の齟齬を検出することは可能である．検出された齟齬を修正するかどうかは，各WEシステムの運用ポリシー次第となる．なお，関連の齟齬を修正した例を図 28 に示す．W1’ と W2 の関連を “sameas”から “contains”に修正し，W1’とW4の間に新たに “contains”という関連を設定している．以上のように，相手のコミュニティを知らない場合や，コミュニティ間で Work の基準が異なる場合でも，WE システムと MI ハブの間のハイパーリンクをたどることで，他のWEシステム上の Work へのナビゲーションを行うことができるようになっている．また，MIハブを経由することで到達可能となった別コミュニティのWorkについて，新たにそのWorkとの関連を作成できるため，複数のWEシステムを利用した，VIAF[40] と同様の仮想的な著作典拠を構築することも可能となる．また，これらの関連情報の作成によるWEシステム間の連携を行うか行わないかも，WE システムを運用するコミュニティによって選択できるようになっている．4.4 作成したWork・Expressionの表示方法本研究で構築したシステムは，提案する実装モデルに基づいた最低限の機能を実装した．今後のシステムの実用化にあたって，Work・Expression の作成においては，WE システムに作成された Work が増加した場合に，呼び出し元の MI ハブ上の書誌レコードをもとに，関連づけられる可能性の高い Work を，WE システムで表示される一覧の上位に表示するなど，関連情報の作成を容易にするための機能が求められるであろう．また，複数のWEシステムで作成されたWork・Expressionの情報を，MIハブ・MI システム上でどのように整理して表示するかも，今後の課題となるであろう．5 おわりに本研究では，FRBRのWork・Expression・Man-ifestation・Itemの各エンティティの管理を行うためのシステムを，WEシステム・MIハブ・MIシステムを用いた疎結合構成によって構築する手法を示した．また，専門知識を持つ図書館やコミュニティがそれぞれ運用するWEシステムを用いて，既存のManifestationエンティティに対して，他のコミュニティで作成されたWork・Expression エンティティの情報を流用して，新たなWork・Expression・Manifestationエンティティ間の関連情報を作成するための手法を示した．それらの関連情報によって，ある著作物について異なる媒体や言語によって表現されている資料間のナビゲーションが可能となった．本研究では，登録したレコード数はサンプル的な数にとどまった．今後の課題として，「国語教科書作品索引」や NACSIS-CAT の統一書名典拠レコードなど，現在作成されている Work 相当のデータを本研究で構築したシステムに収録することで，多数のレコードをWEシステムに登録した場合の検索結果の提示方法や，Work・Expression の登録の支援機能などについて検討したい．謝辞本研究の一部は平成 25 年度筑波大学図書館情報メディア系プロジェクト研究による助成に基づく．参考文献[1] Joint Steering Committee for Revisionof AACR; American Library Association;Canadian Library Association; CharteredInstitute of Library and Information Pro-fessionals: “Anglo-American CataloguingRules, Second Edition, 2002 Revision, 2005Update (Kit)”. American Library Associa-tion, 750p., 2005.[2] 日本図書館協会目録委員会: 「日本目録規則」. 日本図書館協会, 1987年版,改訂 3版,445p., 2006.[3] Tillett, Barbara B.: “Keeping libraries rel-evant in the Semantic Web with resourcedescription and access (RDA)”, Serials,Vol. 24, No. 3, pp. 266–272, 2011.[4] IFLA Study Group on the FunctionalRequirements for Bibliographic Records:“Functional requirements for biblio-graphic records : final report”, 1998.http://archive.ifla.org/VII/s13/frbr/frbr_current_toc.htm(2013年 4月 18日参照).[5] FRBR Review Group: “FRBR Bibliog-raphy, version 13.3 (2010-05-14)”, 2010.http://www.ifla.org/node/881(2013年 4月 18日参照).[6] Joint Steering Committee for Developmentof RDA: “RDA: Resource Description andAccess”, 2010.[7] 国立国会図書館: 「2013 年 4 月から洋図書等に RDA を適用します」.http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/bib_newsletter/2013_1/article_03.html (2013 年4月 18日参照).[8]「『日本目録規則』改訂の方針と進捗状況」. http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/newncr.pdf (2013 年10月 13日参照).[9] 日 本 図 書 館 協 会: 「 目 録 委 員会 」. http://www.jla.or.jp/committees/mokuroku/tabid/184/Default.aspx (2013年 4月 18日参照).[10]「【特集】これからの目録規則:RDA」, IAALニュースレター, No. 12, pp. 2–5, 2013.http://iaal.jp/newsletter/pdf/No12.pdf (2013年 8月 18日参照).[11]「共同研究『FRBR 研究会』」. http://web.keio.jp/˜uedas/frbr.html(2013年 4月 18日参照).[12]「FRBR&RDA 勉強会」. http://www.next-l.jp/?page=FRBRWorkshop(2013年 4月 18日参照).[13] 阿武泉監修（編）:「教科書掲載作品 13000（読んでおきたい名著案内）」. 日外アソシエーツ, 905p., 2008.[14]「コーディングマニュアル 14統一書名典拠レコード (日本名)」. http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN2/CM/14.html（2013年 8月 18日参照）.[15] “FRBR Work-Set Algorithm Ver-sion 2.0”. http://www.oclc.org/resources/research/activities/frbralgorithm/2009-08.pdf (2013年 10月 13日参照).[16] 谷口祥一: 「FRBR OPAC 構築に向けた著作の機械的同定法の検証–JAPAN/MARC書誌レコードによる実験」, Library andinformation science, Vol. 61, pp. 119–151,2009.[17] IFLA Study Group on the Func-tional Requirements for BibliographicRecords: “3.2.1 Work”. “Func-tional requirements for bibliographicrecords : final report”. 1998. http://archive.ifla.org/VII/s13/frbr/frbr_current3.htm#3.2(2014年 4月 25日参照).[18] Yee, Martha M.: “FRBRization: A methodfor turning online public finding lists intoonline public catalogs”, Information Tech-nology and Libraries, Vol. 2, pp. 77–95,2005.[19] “CiNii Books”. http://ci.nii.ac.jp/books/ (2013年 4月 18日参照).[20]「国立国会図書館サーチ」. http://iss.ndl.go.jp (2013年 4月 18日参照).[21]「カーリル」. http://calil.jp (2013年 4月 18日参照).[22] “WorldCat”. http://worldcat.org(2013年 4月 18日参照).[23] “enju root”. https://github.com/next-l/enju_root (2013年 4月 18日参照).[24]「NACSIS-CAT 統 計 情 報: NACSIS-CAT 接 続 機 関 一 覧 」. http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/archive/stats/cat/org.html(2013年 4月 14日参照).[25]「NACSIS-CAT 統 計 情 報: 総 合目 録 デ ー タ ベ ー ス の 現 況 」.http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/archive/stats/cat/db.htm (2013年 4月 14日参照).[26]「CiNii -メタデータ・API - CiNii Books図書・雑誌情報の RDF」. http://ci.nii.ac.jp/info/ja/api/b_rdf.html（2013年 11月 7日参照）.[27] Montgomery, L. M.;出水田隆文（英語解説）（森安真知子訳）: 「赤毛のアン = Anne ofGreen Gables」. IBC 対訳ライブラリー.IBCパブリッシング, 2013.[28] Montgomery, L. M.: “Anne of GreenGables”. IBCパブリッシング, 2008.[29] 谷口祥一: 「FRBR のその後–FRBR目 録 規 則? FRBR OPAC?」, TP&Dフ ォ ー ラ ム シ リ ー ズ, pp. 3–25,2008. http://web.keio.jp/˜taniguchi/TP&Dforum2007.pdf（2013年 10月 5日参照）.[30] “FictionFinder: A FRBR-based Pro-totype for Fiction in WorldCat”.http://www.oclc.org/research/activities/fictionfinder.html（2013年 10月 5日参照）.[31] “AustLit: The Australian Literature Re-source”. http://www.austlit.edu.au（2013年 10月 5日参照）.[32] “Virtua — VTLS”. http://www.vtls.com/products/virtua（2013年 10月5日参照）.[33] “LibraryThing — Catalog your books on-line”. http://www.librarything.com（2013年 10月 5日参照）.[34] “rimmf2 home”. http://www.marcofquality.com/wiki/rimmf/doku.php（2013年 11月 15日参照）.[35] Espley, John L.; Pillow, Robert: “The VTLSImplementation of FRBR”, Cataloging &Classification Quarterly, Vol. 50, No. 5-7,pp. 369–386, 2012.[36] “IMPORTANT: LibraryThing dives intoeditions and expressions”. http://www.librarything.com/topic/109523（2013年 10月 5日参照）.[37] 新美南吉;深澤省三:「ごんぎつねとてぶくろ」. 新美南吉童話選集 /新美南吉著.大日本図書,新訂, 1982.[38] 中村紀久二: 「教科書の社会史 : 明治維新から敗戦まで」. 岩波新書, 新赤版 233. 岩波書店, 1992.[39] 中村紀久二: 「教科書の社会史 : 明治維新から敗戦まで」. 岩波新書, 新赤版 233. 岩波書店,第 2刷, 2001.[40] “VIAF”. http://viaf.org（2014年 4月 5日参照）.