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[mit_fuse.pdf](https://mdr.nims.go.jp/filesets/307f641a-cd3d-4ac2-89c0-f7bf4057f461/download)

## Creator

[轟 眞市](https://orcid.org/0000-0003-3986-1900)

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[ファイバフューズの動画に突然注目が集まった事の顛末](https://mdr.nims.go.jp/datasets/4af53047-82e8-4606-b751-435a8a7f86f9)

## Fulltext

Why my fiber fuse video suddenly attracted engineers' attention◎連載ファイバフューズの動画に突然注目が集まった事の顛末轟　眞市 物質・材料研究機構光材料センター∗Shin-ichi TODOROKI今年の 7月 22日、硫黄島近海の船上で人々が皆既日食の余韻に浸っている頃、地球の裏側で誰かがマウスのボタンをクリックしたことが、やがて筆者の身に関係する珍事になろうとは。筆者は 5年前からファイバフューズという現象を追いかけている。シリカガラス製の通信用光ファイバが、数W程度の強い光によって連続的に破壊され続ける現象だ。ここではその詳細を述べることは省いて、代わりに最近書いた日本語の解説記事 [1]を掲げて、先を急ぐ。その日の夕方、家に帰って皆既日食の特集番組を見ようと席を移動する前に、いつもの習慣で、YouTubeにアップロードしてある筆者の動画へのアクセス数をチェックした。「あれ、いつもより増え方が多い。」それからしばらく監視を続けた。チェックする度に数字が増える。YouTubeのアクセス統計のページを開き、その動画へのアクセスがどこからやってくるかを調べた。slashdot.orgというドメインからであることが分かった。YouTubeへの投稿そのビデオを撮影したのは 2005年 3月。ファイバフューズに関する最初の研究発表を半年前に終え、一般向けにわかりやすい動画を撮っておこうと思い立ったのであった。図 1 の一番上の図に示す通り、ファイバレーザに接続した光ファイバケーブルの先端でファイバフューズを発生させ、3台のカメラでその伝搬の様子を捉えてみた。∗〒 305-0044茨城県つくば市並木 1-1fax 029-854-9060図 1: YouTubeの投稿したファイバフューズの動画のスナップショット。マテリアルインテグレーション Vol.22 No.11 (2009) 67http://www.tic-mi.com/publ/mi_new.html◎連載図 2: 筆者が公開した動画 (@YouTube)、英文エッセイ [4](@Scribd)、および論文リスト (@Geocities.jp)へのアクセス数の推移。横軸は日本時間。図 1の 2枚の写真は、カメラ 1が捉えたファイバフューズ点火の瞬間である。ガラスフェルールに光ファイバを差し込み、反対側から微量の酸化コバルト粉末を挿入して別の光ファイバで蓋をする。ファイバーレーザを発振させると、サンドイッチされた粉末は光を吸収して高熱を発する (図 1中)。1000℃以上になるとシリカガラスから生じた化学種が光を吸収し始めるので、温度上昇にも拍車がかかり、ついには数千 Kのプラズマが光ファイバのコア部分に閉じ込められ、光エネルギーが供給されている光源方向に向かって移動を始める (図 1下)。これがファイバフューズ発生のからくりである。一年半以上経ってYouTubeの存在を知った筆者は、早速このビデオを含めた幾つかの動画をアップロードした (http://www.youtube.com/Tokyo1406参照)。これが発端となったエピソードを既に幾つかの記事 [2, 3]に書き留めておいたが、これから述べることは、それとは別の話である。発端となったニュース記事皆既日食の 2日前、米国の Laser Focus World誌のWebサイト上に、一編のニュース記事が公開された。自動車エンジン向けレーザー点火研究が新たな局面へ—大学とフォード社との共同研究 Jul 20 03:45 CDT 2009これを見たある人が、Slashdotと呼ばれるWeb上の電子掲示板に話題提供をした。これは技術者たちが集う雑談サイトである。レーザーが点火プラグを置き換えるかもJul 21 23:11 EDT 2009ちょうど、硫黄島付近の皆既日食が終わった頃であった。その話題に対するコメントが次々と投稿されたのだが、その中の一つにこういうものがあった。エンジンの点火にファイバフューズが使えるかもね。ビデオはこちら[youtube.com]。現時点では無茶な話かもしれないが、技術者たちはそういったことを可能にしてきた歴史が有る。 Jul 21 23:44 EDT 2009この記事が、冒頭で述べたアクセス集中の原因だったのである。雑談サイトの議論なだけに、最後のコメントは筆者も首をかしげたくなるが、それよりも注目すべき点は別に有る。ファイバフューズなる現象は光ファイバやレーザーに携わる技術者くらいにしか知られていない。しかし、僅か 40秒の実験ビデオを通じて、専門を異にする技術者たちにもその現68 Materials Integration Vol.22 No.11 (2009)http://www.youtube.com/Tokyo1406http://www.tic-mi.com/publ/mi_new.html◎連載E-journal学術雑誌3%1%?>1300(1)投稿(3)投稿(2)セルフアーカイブ筆者(4)閲覧図 3: 今回の珍事のからくり。(1)学術論文が公開された後、(2)それに関連する素材をセルフアーカイブした。(3)それを誰かが電子掲示板で紹介し、(4)アクセスが集中するに至った。象のエッセンスを伝えることができたのである。その数は、おそらく千人位と考えられる (図 2の実線参照)。個人によって発信された情報が、意外な所まで一人歩きした良い例と言えるだろう。波及効果この話にはオマケが付く。その動画の説明欄に、関係するWebサイトのアドレスを 2つほど書き込んでおいたので、そちらに流れて行った人々がいたのだ。どちらのサイトも筆者が管理しているページなので、その流れを定量的に観測することができた。それが、図 2の点線である。ひとつは、ファイバフューズを題材にした一般向け英文エッセイ [4]であり、約 3%のアクセスが誘導されていった。もうひとつは、筆者のホームページ内の、ファイバフューズに関する重要な 3つの論文へのリンクを掲げたページであり、約 1%のアクセスがあった (図 3参照 [5])。どれもオープンアクセス論文であり、それぞれ幾つかの動画を添付したので、何人かの人は中身をみてくれたのだろうと期待するが、確かめる術はない。しかしながら短くて興味深い動画は、専門分野の枠を越えた客寄せパンダの役割を負ってくれるのだと思う。風が吹けば、セルフアーカイブしていた者が儲かる。たとえそれが、一文の値打ちにもならなかったとしても、それをリアルタイムで体験することは、愉快なことだ。［参考文献］[1] 轟 眞市：“ファイバヒューズ”, 先端ガラスの産業応用と新しい加工 (平尾一之（編）),シーエムシー出版,第 3.12章, pp. 293–300 (2009).http://pubman.mpdl.mpg.de/pubman/item/escidoc:94947[2] 轟 眞市：“偶然を呼び寄せてセレンディピティを発揮するには”, 応用物理, 78, 7, pp. 668–671(2009).http://pubman.mpdl.mpg.de/pubman/item/escidoc:94975[3] 轟眞市：“だからセルフアーカイビングはやめられない！”,第 1回 SPARC Japanセミナー 2009講演録.http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2009/20090625.html[4] S. Todoroki: “Chance favors the prepared mind”(2009).http://pubman.mpdl.mpg.de/pubman/item/escidoc:54210[5] 轟 眞市：“セルフアーカイビング事例から読み解く研究情報環境が備えるべき機能”, DRF技術ワークショップ (2009).http://pubman.mpdl.mpg.de/pubman/item/escidoc:94968追記 (2012/3/16): 電気保護装置としての「ヒューズ」と区別するために、熱で溶けることを表す「フューズ」と表現を改めました。マテリアルインテグレーション Vol.22 No.11 (2009) 69http://pubman.mpdl.mpg.de/pubman/item/escidoc:94947http://pubman.mpdl.mpg.de/pubman/item/escidoc:94975http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2009/20090625.htmlhttp://pubman.mpdl.mpg.de/pubman/item/escidoc:54210http://pubman.mpdl.mpg.de/pubman/item/escidoc:94968http://www.tic-mi.com/publ/mi_new.html