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[NRIMNews1967-07.pdf](https://mdr.nims.go.jp/filesets/304842a1-ea21-4be5-899c-5b8175f80f60/download)

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吉村 浩

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[金材技研ニュース 1967 No.7](https://mdr.nims.go.jp/datasets/9e282b34-62a8-4c92-8e62-4847a1182412)

## Fulltext

金材技研ニュース　1967　No.7i〇一．出E①o一一〇＝蜆⊂○箏○コーooo－o〕0＝あ○蜆oo．］o－Eo－ooo］10’0E0f000眈o〇一10－〇一眈○眈餉Eo．但≧里三…ω…Z－o○餉］○工←■1金属材料技術研究所　　　　　　　本年度の業務計画によせて　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　管理部長　福　国　義　夫　金属材料技術研究所は本年7月1日をもって設　　性に対して苛酷な条件を立1！周年を迎えることとたる。顧みると，昭和31　　求める傾向が益々強くな年荒廃したエビスキャソプ跡を本研の敷地と定　　ってきた。しかし単一材㍍、㌶鴛㌫鴛蝋貫竈意鮒㌫■：τ投入した。このため実験室等も34，225平方米に拡　　が多い。このため複合材料の開発研究を実施しな張され，職員定数も発足当時の40名から472名と　　けれぽならない。このほか，強磁場を用いる金属なり，飛躍的な発展を遂げた。　　　　　　　　　　物性，金属材料の研究および超高圧電子顕微鏡を　この問研究成果として国内および海外に発表し　利用する金属物性の研究等諸間題を解決すべく研た研究報告は約800件，特許権または，実用新案　　究体制の強化研究施設の整備等について第2次整権として出願したもの70件，また諸外国より本研　　備計画を具体的に推進することにしている。に来訪する技術者，研究者の数は年々増加し最近　　　昭和42年度の事業は5月末に一般会計予算が成は年問50名以上となった。さらに海外先進国より　　立したので業務計画に定めた事業を全面的に促進本研に長期問研究のため留学Lた高級研究者も既　　することになり，まず前年度国庫債務負担行為をに5名に及んでいる。　　　　　　　　　　　　　　もって契約した。プラネタリーミルを本年秋まで　このようた今日までの業績も本研設立の目標か　　完成させ，さらに連続製鋼実験製置を設置し，既らみると未だ緒についたぼかりであって，本格的　　に試運転を終ったヘゼレット連続鋳造機と併せてな研究活動は今後の運営と努力にまたなけれぼな　　一連の諸設備を整備し，連続製鋼技術の開発につらたい。当面本研が解決しなけれぼならたい間題　　ながる試験研究を小規模ではあるが本格的に開はまず，鉄鋼関係の技術について見ると，現在世　　始する。また材料試験関係については試験第1棟界各国が速続製鋼技術の研究にしのぎを削ってい　　5，500平方米が特殊附帯設備の一部を残して完成る。わが国においては本研が実験室規模で漸く研　　し，クリープ試験機についても前年度末までに究を開始した程度である。この研究は，鉄鋼生産　　423台の設置を終り引き続き本年度387台を設置す技術を飛躍的に発展させるものとして，各方面か　　るので目標台数1，／08台の約80％が整備されるこらそのスヶ一ルアップを要望されている。従って　　ととたる。このためデーターシートの作成，民間本研は今後最少限度の工業化規模でこの研究を完　　よりの依頼試験等を本格的に開始する予定であ成させなけれぱならない。次に近時金属材料の特　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以下第4頁へつづく1　　　　　　　　　　■複　合　1降　最近のエレクトロニクス素子としての磁性膜は腹合膜が用いられるようになり，一方物理的興味では薄い非磁性金属膜を介しての磁性」膜問の相互作用が最近話題にたっている。そこで金属物理部第1研究室ではこの複合膜の磁性を主として強磁性共鳴の実験から研究を行なった。　複数の蒸着源のある真空蒸着装置で複合膜と単層膜を同時に作った。調べてみると複合膜の強磁性共鳴には試料により2種類あり，単層膜のそれと殆んど同じ共鳴を示すものと，他方それと全然違う異常な共鳴を示すものとに分れた。図rには異常な共鳴の例を示す。単層膜の共嶋点より複合．膜のそれは低磁場側に移動し線巾も広がってい飢強磁性共鳴はその物質の磁気的相互作用を反．映するものであるから，このような現象は確かに奇妙である。この異常を示す複合膜のトルク曲線も桁はずれに大きなローティショナル・ヒステレシスを示すし，抗磁力も普通の装置では測れない程の大きな値をもっている。　この問題を更に調べてみると異常が起るのは非．磁性層の」＝二に蒸着した磁性膜で下地温度が200℃を越えた場合であり，非磁性体としてはAg，A1，一Au，Pb等を用いた時に隈られる。Pd，Crの場合にはこの異常は起らたい。結論としてはこの現象一は非磁性層が平担な膜ではなく一種の島状構造になっている為であることが判明した。写真「にそ・のレプリカ電顕像を示す。このような膜ならぼ平担な二次元的な広がりをもつ膜とは異った磁性を示すものも当然であろう。帰平楕円体近似により反磁場係数を求め共鳴、点のずれを計算したのが図2でよくこの現象を説朋している∪緕局は特定・の複合膜で異常が起きたのは，下側の非磁性層の膜構造に原因するのであって磁気的相々1作用は関係していないo　磁性膜の研究において一はその性質が膜構造に関係することが時々生ずる。薄膜がどのような内の 　　■磁1性1榔構造をしているか表’mがどうなっているかということが現象を支配することカ；多い。．1二述の現象はその典型的な実例と云えよう。　l1ぺ　　　　　　　　　　　　　　　　　GainlOOH一＝l1KOo　　　　　　　12KO●（b〕13KOoG1図1一乱）Ag・82NiFeと（b）82NiFeの強磁侶1三共鳴　　　（Ag：880A，82NiFe　l1250A）｛　一2＋冨■4一6O　OH’］o　　　　　　　加　　　　　　　30　　　　　　’■’O＼図2一復合膜の共鳴、点のずれと島状構造の寸法比　　　との関係（a：島の人きさ，d1厚さ、突線』’’’一特’’冊吉’　’ ｛’　　、　“茗一…’静’　．．｛．一’烏・・ 議量＾g　　　　　　　　　　　　82Ni　F喧　　　　　　　A冥一82NiFセAg－82NlF直写真！．燕着膜のレフリカ写真（Ts1400℃，Ag1910A，82NiFe：1040A）チオキシンのメチル，7エニル誘導体　オキシン（I）は禽くから用いられている分析試薬で数多くの金属と反応する非撰択性試薬であるが，マスキング剤や適当た前処理をおこなうことによって重最分析，容鐙分析または徴鐙の金属の分離定鐙に鍛も広く用いられている試薬の一つである。この硫黄類似体であるチオキシソ（nl）も1958年にKuznetsovと8ankovski壬によつて分析試薬として発表されてから非常にエネルギッシュな研究がキとしてソ連でおこなわれているoチ∴／∵＼；／「＼■へN”　＼／＼Nク　l　　　lOH　　　SH　（互）　　（n）オキシンは酸解離定数，pKa2，カミ小さいためオキシンより低いPHで金属と反応づ一ることと硫E室責原乎の金属に対する反応の判寺当裟自勺たこと孕こより，さ斐際分析の立場や，酉己位予の基礎1約研究の立場から興味あるlrllコ魑を提起している。しかしこの化禽物の大きな欠一1まミは禽成が閑難であること，配位予1…1体が鱗化され錫いことである・禽成の櫛ではKealeyとFreiserが容易な方法を最近開発したのでこのプゴ法を用いてより酸化に対して安定なる化禽物を求めるためにメチル，フェニル誘導体を令成しその性質を検討した。チオキシソは図1に示すように，NeutralとZwitterionとの平衝混禽物として存在している。Zwitterionは酸化に対して比較的安定であるので，これが安定に存在するような化合物を合成すればよい。このi∋的のためには核窒素の塩基性を強くする様た位傲こメチル基，フェニル基を入れれぱよいoこのようにして禽成された化禽物の塩基性とZwitterionの生成最との閥には図2に示すように檎1線関係が総められ，定性1旬勺にはZwitteriOnの篶篶㍗三㌃、㍗冬　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　州10出成㌢㍗1、㌫㌫も水を含γ㌧汽1味がもたれていて，Bal〕kouskiiは赤色は2分予の水がキレート状に縞余した蜘犬構造によるものであるとの説を繊し，一般に認められていた。しかし今阿禽成したメチル誘導体ではいずれも赤色の結脇であるが，2一メチル体を除いては結I縞水を含有せず，キレート構造は勿論とっていたい筈である。メチル誘導体の赤亀結晶の固体の赤外吸収スベクトルは，3，000cm一］附近に強い吸収を示すが，2500cm’1附近に塊われる筈のメルカプタソによる仰縮振動が現われない。3，000㎝ザ〕鮒近の吸収は重水素による樹換によつて消失し，新たな殴蚊が2，200c㎜凹1に現われるので明らかにNHの仲縮振動であり，従って赤色結1蝕はZw三tter三〇nによるものであることがオっかるo　この結晶を加熱すると脊色となり，2，500cnザ1鮒近に幽らかにSHのイl1l1縮振動を示すが，冷却すると速かに赤色結晶となりこの吸収が消夫し，もとの吸収撒線を示す。」重クロロホルム溶液では明らかに2，500c㎜一1附近にSHの吸収がみられ，重水素で消失し，玉，820cnユ■1鮒近にSDの吸奴が現われる。重クロロホルム溶液の吸収スペクトルと加熱階の液状のそれとは一致し，NMRスベクトルもほとんど究全にNeutraI型であることを示しており，赤色緒晶はZwitter三0nによるものであることが跳らかとたった。また固体の可視吸収スペクトルは約450mμに極大があり，水溶液のそれの420～448m、α鮒近の吸収に対比できる。このことは水溶液中でのこれら試薬の構色はZwitt－eriOnのπ一π＊遷■移によるものであることを示している。㎝τlo“　［菜11㌔’’’’o2　　　3　　　4　　　5　　　6凶23一メキシコとアメリカのこと溶接研究部融接研究室長　　　工博　稲　垣　道　夫　Mex1coα士yにおける第7回世界石油会議に出席し，Mexicoの石油丁業事情を視察して，まず感じたことは，科学技術の進歩は，その国の気候風土と環境にきわめて大きく支配されるということである。　MexicoはRocky山脈に連なる海抜2，OOOm以上の不毛の高原が大部分を占め，天然資源として、銀その他金・’銅の鉱石と石油に負うている。Mexicoの歴史は古く，紀元前数千年前に建てられたといわれるピラミッドが，いまなお遺跡として残っている。その後，西歴ユ，500年頃から300年問スベイソ統治下の植民地となり，1，810年に独立して現在に至っている。Lたがって，Mexicoの文化は古代の土着イソデアソの築き上げた文化と現代のスベイソ系白人の文化が混合してできたものであり，人種も両老の混．血を主体とLている。背は王朝があったが，現在は共和制で，国民から選出された大統領が実権を握っている。現在アメリカのLos　Ange1esやSanFranciscoなどは，昔Mexicoの領土で，地名もスペイソ語であるが，アメリカに押しやられてこれらを放棄L，こんな不毛の高地に閉じ込められてしまった。このため為政老たちはアメリカを心の中でにくんでいるようで，学校ではスペイソ語だけで英語を教えないそうである。　Mexicoの科学技術は一般におくれており，石油］二業なども日本にくらべて5～10年のひらきがあるといわれる。こうした事情から．国の収支を保つために徹底した鎖国経済をとっているようで，新しい技術はとなりのアメリカなどの進んだものを導入するが、一定期間経過すると強制的に国営とL，外資をLや断する方式をとっている。その一つとして，石油工業は”PEMEX”という石汕公団で経営している。　私はMexico　Cityに，本年3月31日から4月g日までの101…1問いたが，Mexico　Cityは海抜2，300mで熟帯圏にあり，空気が薄くて日中暑く夜冷え込む。このため，一般の旅行者は夜寝しづまったころに，呼吸が苦しくなり冷え込んで目がさめてしまうことが多い。夜中12時頃に一たん目があくと，31］寺頃まであるいは明け方まで眠れなくなってLまう。こんな夜がつづいて，体調を整えるのに一苦労する。そして結局，日本で考えていた仕事量の70％程度しか能率が上らない。Mexicoにいる人々は，自然に時問に対してルーズになり，約束の時問を平気でやぶるようになるので．よほど気長にかまえる覚悟が必要である。　Mexicoの気候風土は，夜を徹して歓楽にふけり，ひる問は寝て休むのに適しており，音楽を生れながらにし　　　　　第7同世界石油会議会議場の」つ　　　　　　　Mexico　City大学講常て愛好し美術もすぐれたものを持っているようであるが，およそ科学技術の開発に適する環境ではないと見た。　Mexicoからのがれるようにしてアメリカに入り，約1ケ月間，アメリカの溶接事惰の視察とDetroitにおける米国溶接学会年次大会に出席した。　アメリカは肥沃で資源の豊富な広大な地域をもち，1630年以来，気候的には心身ともに引きしまるむしろきびしい条件のアメリカ北東部を根拠地として，アメリカ大陸の開拓が進められ，1775年の独立戦争、ユ861年の南北職争を経て，今日の隆盛に至っている。この”frOntier”あるいは“Pioneer”精神がアメリカのあらゆる面を支え，科学技術の開発もこの精神カミ大きい推進力に・なっているものと考えられる。しかし，黒人問題やベトナム戦争にからむ”Teens－ager”のcrazyぶりなどはアメリカの深刻な問題であろう。　アメリカの溶接技術は，このような背景に立って，大学，研究所および会杜がそれぞれきわだった特徴をもって研究を進めており，やはり世界の指導的立場にある。私のapproachは，アメリカの溶接技術の現状と将来の動向を探ることにあると考え，これに対するattackを試みた次第である。　正誤のお知らせ　金材技研ニュース第100号第11頁の研究計i函iに次のテーマを加えて訂正する．14）原子力研究　原子炉用金属材料の腐食防食に関する研究　原子炉用ベリリウムの成形加］二に関する研究　原子炉用継手の溶接と熱ぜい化に関する研究　原子炉材料の特殊な溶接法の開発に関する研究　原子炉用ジルコニウム合金に関する研究　高速炉用ステソレス鋼の性能向上に関する研究　金属材料の放射化分析法の研究　鉄鋼・1．1における含有元素の偏析および拡散に関する研　究一頁よリる。なお疲労関係の試験は43年度以降実施できるよう第2期の整備計画を検討中である。　　　　　　　　通巻第103号編集兼発行人吉村　浩印　　刷奥村印刷株式会杜　　　　　　　東京都千代田区西神田1の10発　行　所 科学技術庁金属材料技術研究所束京都目黒区中目黒2丁目3番12号　電話　目黒（7ユ2）3181（代表）一4一