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[NRIMNews1968-03.pdf](https://mdr.nims.go.jp/filesets/01d5855f-bda8-4a2f-b4ce-9ea7e2329eb4/download)

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吉村 浩

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[金材技研ニュース 1968 No.3](https://mdr.nims.go.jp/datasets/cb54d717-8240-4f7f-b994-af1776d8208e)

## Fulltext

金材技研ニュース　1968　No.3i〇一．ゼE①o一一〇⊂ωE0箏○コーooo－o0＝あ○蜆oo．］o－Eo－ooo］10’0E0f000眈o〇一10－〇一眈○眈餉Eo．但≧里三…ω…Z－o○餉］○工←＝■●●■I研究所会計のなやみ会計課長榊原賢二　昨年ユ1月22日放医研から本研究所に配置換となり，研究所の概況も予算の内容も判らぬまま年越し早々にして来年度予算の作業に加わり，一人前に泊り込みの徹夜をしたものの何のお役にもたたず員数的存在に終始してしまった。　大蔵省が景気抑制と財政硬直化打開のため，例年行なわれていたいわゆる「かくし財源」の小出しをやめて重要政策調整費として財源を公開し，また各省には官房調整費なるものを当初に織り込むなどの新方式をとったので，最初は要領がのみ込めず折衝段階において多少とまどう場面もあったように思われる。　就任以来いまだ日が浅く本研究所に関することの知識もないので，職務上過去に経験した研究所の合計事務について書いてみることにする。　会計課の主要業務のなかでも，予算業務は重要かつ大変苦労の多い仕事である。予算業務全般は一管理都門のみでなく全所的な協力と本庁関係の支援がなけれぼ良い結果は得られない。予算の獲得に成功すれぼ予算担当老は満足感に浸り，さらに研究者にも喜ぼれ感謝される。　難物だといわれる予算を苦労のすえ予算化に成功すれば尚更その感が深い。予算業務はこのように担当老も研究老も互に満足し喜び合えることができるので苦労も多いがrやりがいのある仕事」といえよう。ところが会計課のほかの仕事，特に研究用物品その他調達関係のいわゆるサーピス業務は目々行なわれるルーティーソ（rOutine）業務であるが，会計諸法規にしたがって金額・数量の多少に関係なく一件ごとに煩雑な手数のかかる仕事をしなけれぼたらない。それがためともすれぼ研究老の希望する期日までに問に合わないことがしばしぽ起り，その度に会計課はスローモーだとか怠慢だとかの非難を受けることが多い。研究所の存在は研究のためのものである。会i計職員としてもこのことを心掛けて研究業務に支障のないよう仕事に励みまた機会あるごとに能率を．ヒげるため種々創意工夫をこらし簡素化を実行してきている。これも法規の杵内では隈界がありどうもうまくいかない。また研究老に対しては計画的に余裕をもった時期に要求するよう要望しても不徹底のためほとんど実行されていない。事務官庁ならばお互に事務的感覚で理解し要領よく処理されるので間題は少いが，研究所においては研究老の感覚とのズレがあって相互理解に欠け，とかくトラブルが起き易い。誰でも自分の仕事の成果が相手方に喜ばれることは気持のよいものである。会計職員が法規にしたがって忠実に仕事をすることが研究老の意に添わないような矛盾した結果を招く「やりがいのない仕事」をしている。現行会計制度の画期的な改正がなされない限り，このような状態は解消されることはないと思う。最近，国の方針として国家公務員の定員を3ケ年間に5％削減することがきめられたことに関連して各省庁の関係老をメソバーとする「会計事務簡素化促進協議会」が発足し，事務の簡素化・合理化を推進することになり，本研究所も簡素化についての具体的な要望書を先般本庁に提出したところである。今後の会計制度上の改正がどのような形でまたどのような範囲に具体化されるかを職業柄大変興味をもって期待している。1鉄の降伏応力の温度依存性　鉄鋼材料の塑性的性質を基礎的な立場から理解するためには，単結晶を月ヨいた実験を必要とすることは言うまでもたい。それだけではなく，きちんと決まった結晶方位をもつ試験片を多数用意し，さらに温度および変形速度の広い範囲にわたって測定された系統的な実験データが必要であ札金属物理第2研究室ではこのような考え方に立つて鉄巣結晶の機械的性質についての実験を進めて来ている。そして最近，引張り軸を〔王！0〕にもつ多数の単結晶試験片を用いて降伏応力の混度および引張り速度に対する依存性を測定した・　始めに一78．Cで得られた一組の荷重一仲び曲線を図1に示す。この試験に用いた引張り速度は500蛆m／minから0，005mm／minの閥で変えてある。この図のように鉄の降伏応力は変形速度に強く依存するから，降伏応力の況度依存性についてもいろいろな変形速度に対して求めておく必要がある。　降伏応力としてはいろいろな決め方があるが，ここでは荷重一伸び曲線から計算で求めた真引張り応力一ひずみ曲線上の極小応力（下降伏応力）を用いた。いろいろな変形速度のときの下降伏応力の混度による変化を示したものが図2である。　高温でしかも変形遼度が小さいときには下降伏点が観察されなくなったので図には比例限応力で示してある。77．Kでは，この一連の試験ではす　　　　35…　　　工110瞭ザ　　　小　　　　251鰹201優　1歯1S151．怠碧＼1〇一鵬迦　5…　　　　スヘツド遼度　　　　mm／minl　lα・、。、2　　4　　6　　8クロスヘッド変位O．も0510　12　14　　m　m関1　鉄単緒撒の荷璽一榊びlH1線　　の引張り速度による変化一280　70芭60呂＼　50F40長送鐙30←　201」　　　　　　［11O1弓1張り■＼　　　其＝比嚇カ　　　　　　　ム13％変形応カ　、ム」　』　　　　ひずみ速度　＾　　　　・4×1Φ’，Se01　　＼　　　　　　　且　　　　」4×10　　　　　　　j　　　　　一」4×10　　　　　　　　一　　　　　。4×10　　　　　　4×10’ヨ　　　　　　　　　■　　　　　　、一4×10。1。ド　　　　O　　　　　　　　　　一　　　一　　＿L＿＿」＿」一二　　・　　　　0　　　100　　200　　　300　　400　　500　　600　　　　　　　　　　温　　産　　　蜆κ　　図2　鉄螂舖1のいろいろな変形速度に対　　　　　する下1妹伏応力の温度による変化べて双品によって変形が始まったので下降伏応力を得ることができたかった。従って変形応力の速度依存性の比較のために3％変形応力が示してある。　図2が示している特徴をまとめると次のようになる。　（王縢伏応力の温度依存性がなくなるような高漱においては，変形速度依存性もなくたる。（2〕変形遮度の璃加に対応する応力の璃加量は，2000K以下では低温になるにつれて小さくたる・（3）1蜂伏応力は低温では混度の低下とともに直線的に増加し，0．Kではそれぞれの変形速度の値は一点に集まるように見える。　図2の縞果は湿水素で十分に脱炭した結晶で得られた。これとは別に同じ方位の結総を周いて低温における降伏応力が微量の不純物原子によってどのように影響されるかを調べた・その結果によると，徴最の炭素およびニッケル原子は鉄単結晶の上降伏応力およびそれに闘連した現象には大きな影響を与えるが，下1蜂伏応力に関しては混度に依存し恋い一定量の変化を与えるだけあった。すなわち下1蜂伏応力の混度依存性という点では電解鉄に含まれている程度の不純物は全く影響がない。このことから，図2に示された下降伏応力の淑度依存性は理想的に純粋恋鉄単緒晶の性質を示していると結論することができる。シンチレーションディテクター16　N（7－35s）24％55％　　～1％β■2b％　図1　i固Nの壌変ってきつつある。168．897，136，936，136．06　金属材料1・1・1の酸索定量には多くの方法が用いられているが，最近14MeV　‘キ1性子放射化法が非破壊で且つ迅速に分析することが出来るので工程管理にも周いられるようにな　金属化学研究部金属化学第3研究室では1榊139年度に1・1・1性子発生装樹を設備し，この方法の研究を行なって来た。　酸素から14MeV　lキ1性子照射によって160（n，P）16N反応で生成する16Nはβ一，γ放射体で，その　　　　　　4　　　　　　　　　γ線は他の多し「…　　くの放射■生核　　　　　　　　・∵　㌶㍍　　　　　　　　　　　　　　　　もエネルギー　　　　　　　　　　　　　　　　が著しく高い　　　　　　　ゴ　　㌶鴬　　　　　　　「　　　こと湘来る　　　　　　　L∴わ　　　　　　　　　　　　　　　　一ショソアイ　　　’rr　　洲、テクター及び　　　　　　　　　　　　　　　　波高分析辮　1、遮蔽鉛　　　　　　　7．遮光ハウジソグ　2．遮蔽鉛蓋　　　　　　8．　カソードフォロワー　3．シソチレーター　　　9．　吊手4．渕定用ウェール　　　10．支柱　5．光学窓　　　　　　　ユ1一移動用牽輸　6、光電子増借管脳2　ツソチレーシ劃ソデ4テクター（マルチ・チャソネルまたはシソグル・チャソネル）を周いて測定するが，放射されるγ線は大部分は約6MeV以上の高いエネルギーなので，普通の大きさのNaIシソチレーター（直経44m／m，高さ51m／mウェル型）ではその大都分が光電効果籍を起すことなく透過するので計数効率が低い欠一1紅がある。この欠一点を補うため42年度原子力予算で大型のNaIシソチレーター（直経127m／㎜，高さ／27m／m，ウェル型）を装備したシソチレーションディテクターを設備した（図2）o　実際に酸素の標準試料を14MeV中性子で照射して生成した1石Nを標準の大きさのシソチレーターと大型のシソチレーターで測定し，比較した（図3）。大型のシソチレーターで測定したγ線スペクトルでは6．13MeVのγ線の光電ピークが明瞭に見ることが舳来るが標準のシソチレーターでは明確でない。凌た他の放射性核種からのγ線とlX別出来る領域である5～8MeVの領域の計数率は標準大シンチレーターの同じ頒域計数率の約借であって検出感度および析精度の向上に役立つことがk1当来る。10r…、／戸　洲紺　　　　　　　　　　　い　　　　　　　　　　、～ポ1へ細磁べ、附　　　　　　　　　　　　’㌔㌢…1咋　　　　　“81　Si。。。fW．llTソP・S．illti1舳　　　…由127mmφX127㎜1ヨr　　　・豊、　　r　．…44㎜rψX・51㎜1h　lO；　　ト　　　　　　　　　　　烹　　／　　　　　　｛．1　　　　．0456フ89’10　　　　　　　7一一RAY　ENERGY　　　（MeV）図3　I州のγ線スベクトル．ll’悩。llI帖，l1一“．l1一“、l11“■1’“ll’“．ll’、■l1一“、l1一“，ll’“．11悩．lr“．ll’也■ll’“．ll’“、l1一曲、ll’“．ll’“．ll’他一111悩．l11他。ll’“。ll’臨．l11“、ll’“。ll’“．ll’もill’“一1一＾，l11“，ll．“，l1’“．1l’、．ll’rフランス鋳物工業技術センターに留学して　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　材料強度荻究部　西島　敏、、1・悩．，1’“一■1．“l1一“．ll’“．ll’、．1；一、一11’“一11“．ll一“■1，’“lI一“。ll’他．ll’、一11．“1■’“一■’“l11’恩．：1．他11’“一11一棚。lI’凧■ll’“ilI’“一11一池．ll一他．1」’“■llI池■ll’“．l1悩．ll’泌，l1一帖，Il．仙．ll’“．’1’　誰者はフランス政」狩披術留学坐　（Boursier　de　Coo－p6ration　Technique　de11ASTEF）として，l1召禾1コ垂1年7月から42年12屑までのユ8ケ月を，フラソスに学ぶ機会を僑た。この制度で留学された人は本研究所からも既に数名をかぞえている。ASTEF（Association　pour　lesStages　de　Technicians　Etrangers　en　France）　はその本来の使命の外に，滞在申の宿泊の泄養番から文化・娯楽濡動にいたるまで良く面倒をみてくれる行きとどいた機関であることが鋼られている。■炊界制墾1から集まる留学生はフラソス各地に一点在する言蕃学センターに行き一定」艶間の諮学研修を受けることから始めるが，祝聴覚教育などを用いることにより1～3ケ月の間に非噺に大きな効果をあげることができる。筆者はこのために，スイス国蜘こほど近い，ジュラ1」」系を背後に控えた美しい江1園小都市ブザソソソの大学で3ケ月を過した。　留学先の鋳物工薬披術セソター　（Centre㌘ecbniquedes玉ndustries　de1a　Fonderie，l1騰してCT至F）は本部をパリに，・1・央技術研究所をパリ市外のセーブルに，そのほかに7つの支所をフラソス国内各地にもっている。　築著はこの中央技研材料強度研究部一長プレナール博土（Mme　E，P1enard）のもとで行なわれていた「非線型弾性材料の繰り返し荷璽』…ドにおける変彩拳酬こついて」の一連研究に参カ買した。そして隈られた期闘であったが，得られた研究結果の一総をフランス金属学会その他において発表する機会を与えられたことを感謝している。　C羽Fはフラソス鋳物業艦合の共同荻究所として1945年に設立されたもので，その3年後に公布された法律により現在の組織に改められ，フラソスのあらゆる鋳造二［1■業における技術の進歩を促進し坐産能率の向．．ヒや品質の改善を主属的としている公立機関である。その運営は政府，会栓，CTIFの代表老，および学識経験老から成る運営委員会によって行なわれ，フラソス全国の鋳物会杜から提供される売上金の0．4％をもってまかなわれているが，現在はこれが年間約9億円に梱当する額となって　　　　　（通巻　第1ユ1号）編集兼発行人吉　　村　　浩印　　棚奥村印刷株式会杜　　　　　　　　東京都千代顯区西紳旧日1一ユー4いる。各会杜はこれと蒐返りに材料や成品などの各穣試験，披術指導’，文献や翻1訳などの印棚物を原則として全く無料で受け取ることができ，CTIFの’業務の約40％はこの種の活動で占められている。　セーブルにある1・1・1央技研も規模はそれほど大きくなく，所糞もユ10名程度であるがその活動は非常に濡発で，鋳造用合金の冶金学約研’究，鋳型材料，特殊鋳造法，表面処理および腐食，熱経、済など多方繭にわたる基礎研究を約40件，品質衡理，規格の綱定などをはじめとする各種の披術指導約8CC件を行なっている。また海外研究機関との交流も非常に盛んで，常時数名の外扇人珊究負が受け入れられており，現場の要求と直接つながっている。　破究は普通，運営委員会から所属部の都一長を通じて命令の形で缶荻究員に畿り当てられる。したがって，いわゆる研究のための研究というものはなく，基礎的な研究でも何らかの形で現場の要求と直披つなカ；っている。　各敬究負はまた部長を通じて香種の作業を依頼することができ，これらの締果はすべて秘書課でタイブされて轍沓警となり部一長のもとに集まるので，翻長は全てのテーマの進行状況・作業月寺閥・必要経費などを常時把撮することが可能である。炎験装置の設計，試作，または図面のトレース・複写など，研究負の専門以外の仕事はすべてその専門の係に完全に依頼することができる竈例えば図蕃係に頼めば侮月の専門雑誌や報告書から適当な論文を繍介してくれるという具合である。したがって研究員は幾つかの研究を同時に進めることができ，研究管理老からみれぽ研究能率は非館に高いものとなっている。逆に肴えぽそれだけ研究剣こ要求される能プコや賛任は大きいものなのである。　1陶辮のセーブル焼きで有名なセーブルの．圧二の」二，緑の芝生に醐まれた美しいこの中央技砺で過したユ年3ケ月は築着にとっては学会や講演会などを遜じて得た奈妃にも増して，忘れ難い一思い出になっている。発　行 所科学技術庁金属材料技術研究所　　　　　　　　東京都属黒区申目黒2丁冒3番12号　　　　　　　　電語冒黒（712）3ユ81（代表）一4