轟 眞市
(物質・材料研究機構
)
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井上 悟
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小西 智也
Description:
(abstract)昨今の情報技術全盛の時代にあって、多くの研究者は日々の活動を記録するのに、今だ紙ベースのノートを使っている。このスタイルの記録方法は、実験データとそれに付随した情報が、ハードディスクと紙とに別々に記録されるという状況を生み出す。この様なデータの分離状態は、実験活動の高効率化を阻害する深刻な要因となる。これは、個々の研究者が過去に行なった結果からフィードバックを得る場合に著しく現れる。そこで我々は、著者のひとりが4年間ブログ(Weblog)による実験ノートをとり続けてきた経験に基き、ブログを電子実験ノートとして活用することを提案し、これを運用していく上での技術上の要件を議論する。その要件とは次の2点である。研究活動が行なわれる時と場所を問わずノートを記入・閲覧するために、ネットワークのインフラストラクチャを整えること、および、一般からのアクセスを絶つための個人認証機能をブログサーバに持たせることである。そのためには、ユーザ自らがサーバを立ち上げる必要があるだろう。既に幾つかの知識共有システムが、ユーザインタフェースとして似たような電子ノートを備えている例があるが、本論文のブログシステムがそれとは異なっている点は、他人との共有を意図しない個人的な情報をも蓄積の対象としていることである。既存の知識共有システムが、その蓄積データにハイパーリンクを張ることを許す運用をしていれば、ブログベース実験ノート内に必要なデータ資源へのリンクを埋め込むという形で、個人の必要に応じた情報環境を構築することができる。
Rights:
Keyword: high-throughput experimentation, electronic notebook, informatics, blog
Date published: 2005-09-29
Publisher:
Journal:
Funding:
Manuscript type: Author's original (Submitted manuscript)
MDR DOI: https://doi.org/10.46297/nims.1372
First published URL: https://doi.org/10.1016/j.apsusc.2005.03.235
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Updated at: 2024-01-05 22:12:35 +0900
Published on MDR: 2021-08-13 01:20:01 +0900
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