田沼繁夫
(技術開発・共用部門, 物質・材料研究機構)
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篠塚寛志
(技術開発・共用部門, 物質・材料研究機構)
説明:
(abstract)元素固体における双極子行列要素平方を光学的エネルギー損失関数(ELF)から計算し,単体原子の結果と比較した。その結果,固体元素における双極子行列要素平方(M_{tot}^2)は対応する原子のそれよりも大幅に小さく,さらに原子番号依存性は両者で大きく異なっていた。また,IMFP値からBetheの式を用いてM_{tot}^2の計算を行い,ELFから直接計算されるM_{tot}^2と比較した。その結果,元素固体ではスカンジウムを除いてBetheの式から計算されたM_{tot}^2は,ELFから直接計算した値よりも大きく,その差はおよそ 5%以内であった。さらに,実測したエネルギー損失関数とLindhardの誘電関数から電子の非弾性平均自由行程(IMFP)を計算するPennのアルゴリズムの詳細について,Mathematicaを用いて具体的に計算方法を詳細に述べた。この方法の利点は,damping factorを含むLindhard関数を使用することにより,非常に簡単にIMFP計算がプログラミングできることである。しかし,未確定のdamping factorがインプットパラメータに入ること,さらに計算時間が長いと言う欠点がある。IMFP計算を高速に行うためにはdamping factorを含まない長波長極限におけるLindhard関数を使用してFORTRANやJuliaによる計算が必要となる。そこで,それらに代表される手続き型プログラミングにおいて,Pennのアルゴリズムで実際に数値計算を行う場合に必須となる項目について詳細に解説した。
権利情報:
キーワード: 双極子行列要素平方, 非弾性平均自由行程, IMFP, Penn algorithm, Modified Bethe equation
刊行年月日: 2024-06-12
出版者: 一般社団法人 表面分析研究会
掲載誌:
研究助成金:
原稿種別: 著者最終稿 (Accepted manuscript)
MDR DOI: https://doi.org/10.48505/nims.4544
公開URL: https://doi.org/10.1384/jsa.30.168
関連資料:
その他の識別子:
連絡先:
更新時刻: 2024-06-17 12:30:17 +0900
MDRでの公開時刻: 2024-06-17 12:30:18 +0900
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JSA VI Mtot^2 IMFP_rev2.pdf
(サムネイル)
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サイズ | 2.11MB | 詳細 |