Publication

塑性変形挙動に基づいたBCC鋼の水素脆性擬へき開破壊機構

MDR Open Deposited

この度、著者らが日本鉄鋼協会より澤村論文賞をいただいた論文「Origin of serrated markings on the hydrogen-related quasi-cleavage fracture in low-carbon steel with ferrite microstructure」に関し、論文中では記載できなかった研究のきっかけや裏話等を紹介する機会をいただいた。まずは著者一同を代表して、関係者の方々に感謝と御礼を申し上げたい。本論文は、著者が京都大学工学研究科材料工学専攻の博士課程在籍時に、辻伸泰教授、柴田曉伸准教授(現 物質・材料研究機構 上席グループリーダー)の熱心なご指導の下行った研究成果の一部をまとめたものである。また、本論文の技術的な軸である収束イオンビーム (Focused Ion Beam, FIB) 加工については、当時私の後輩であった松宮久氏(現 宇宙航空研究開発機構 助教)に教わった。この場を借りて、共著者の皆様のご指導・ご協力に深く感謝申し上げる。本稿では、体心立方 (Body-Centered Cubic, BCC) 構造を有する鉄鋼材料の水素脆性擬へき開破壊に関して、著者らがこれまでに発表してきた成果を振り返りながら、受賞論文の内容や今後の展開について解説させていただく。

First published at
Creator
Keyword
Resource type
Publisher
Date published
  • 04/09/2024
Rights statement
License description
Journal
Manuscript type
  • Version of record (Published version)
Language

Items